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【聴覚障害者向け】雑談の達人になれる人、なれない人の差とは?

この訪問した聴覚障害者は普通に雑談したものの、話が続かない、沈黙が続き気まずいなどで悩んでいる方なのではないでしょうか。

まず、雑談は「無意味な会話」だというイメージされている方が非常に多く、聴覚障害者の私もその一人でした。

雑談の本来の目的は「良好な人間関係を築く」ことです。それは絶対に頭におきましょう!

しかし、「良好な人間関係を築く」ためと聞くと、何か特別な技術があるんじゃないの?と思われがちですが、そんなことはありません。イメージとしては日常生活での会話のプラスアルファです。また、ちょっとした人間心理も理解していくことでさらに良好な人間関係を築けます。

聴覚障害者に限らず、健聴者との雑談するとき、聴覚障害者の私の経験を含め、役に立つ方法を厳選し、執筆させていただいています。

もう一度言います。雑談は「無意味な会話」ではなく、「良好な人間関係を築く」ことです。また、特別な技術は必要はなく、日常生活の会話のプラスアルファのイメージです。

雑談の達人になれるには

冒頭の部分に書きましたが、雑談とは「無意味な会話」だと聴覚障害者の私も思い込んでいました。そういうイメージしがちです。雑談とは「無意味な会話の内容」ではなく、人間関係に火を灯ていくためです。

「雑談」の漢字を分解すると「雑=とりとめもない」「談=話」になります。言い換えれば、とりとめのない話になります。じゃあ「とりとめのない話」というなら雑話と書いたほうがいいのでは?と思いませんか。

聴覚障害者の私もそう思いました。あえて、「談」と書いた理由は「談」を分解すると「言う」「炎」になります。話すことで関係性に火を灯ていくという意味になります。

また、私たちは人間心理として決まったパターンが存在します。それが知らなければ、良好な人間関係を築くことが難しいでしょう。

雑談の本当の意味は「無意味な会話する」ことではなく「話すことで関係性に火を灯ていく」ことです。

人間関係が上手くいかないのは「雑談」にあるかもしれません。だから、「雑談」の勉強をして、人間心理も理解し、「話すことで関係性に火を灯して良好な人間関係を築く」ということです。

結論、雑談の達人になれるには「人間心理を理解したうえで、目的も理解する」ことです。

失敗しない雑談方法を紹介

挨拶に二言

私たちが毎日必ずやっていることの一つが「挨拶」です。

普通なら、「おはようございます!」というと「おはようございます!」と言ってくれます。挨拶も良好な人間関係を築く一つの方法ですが、あえて、もう一言を付け加えるのです。

よくあるのが、「おはようございます。昨日はありがとうございました。」「おはようございます。昨日は楽しかったですね!」などでしょう。

確かにいい印象を与えられます。しかし、それでは「おう!」「またいこう!」だけで終わる場合がよくあることです。

更にもう一言を付け加えるのです。

「おはようございます。昨日は楽しかったですね!しかし、部長タフですね!!」「おはようございます。昨日遅くまでありがとうございました!楽しすぎてはしゃぎましたね(笑)」という風にもう一言を加えると効果があります。

挨拶+□□+□□

上の通りに挨拶のあとに□□に何かを入れて考えてみましょう!

友達に対しての場合

自分「おはよう!昨日、楽しかったよ!Aくん、本当にムードメーカーだったね!」

Aくん「はは!盛り上がるの好きだからね!」

自分「いやぁ、僕も見習いたいよ」

このように話がはずみます。

聞き上手はもう古い

会話が上手くなる本を読むと「聞き上手が会話の達人」といったキーワードを見かけたことがあるでしょう。

確かに聞き上手は会話するうえで大事なのは間違いはありません。ただ、「うんうん」「たしかに」「ですよね」ばかりでは会話進まない、沈黙を訪れてしまった、といった経験した方が多いのではないでしょうか。

どうすればいいのか?「聞き上手」の「聞き」を別の言葉に置き換えます。何の言葉かというと「話させ」です。

「聞き上手」から「話させ上手」になることです。

聞き上手を目指すことは重要ですが、単に頷くだけでは「聞いてるの!?」と思われる場合もあります。「聞いてるの?」と言われたら「聞いてるよ!」とバトルのように言い合いに発展してしまった経験もあります。

だから、重要なのは「話させ上手」です。話させ上手と聞くと「質問するのが上手」だというイメージしがちです。

確かにそうですが、少しテクニックが要ります。それは「接続詞」です。

例えば、卓球のお話をしているとします。

会話の流れで「僕、10年卓球やっているんですよ!」から始めたとします。

「へぇー!10年と言う事はベテランですね!!」と言い返してしまうのですが、「いやいや!これでもまだまだですよ!」で終わってしまう場合が多いでしょう。

その場合、接続詞を使って質問するのです。

「10年やっているんですね!ということは(接続詞)学生時代からやられているんですか」と質問ができ、「そうです!学生時代からです!」と言ってくれるでしょう。さらに「そうすると(接続詞)、体育が得意なんですね!?」と質問することができ、盛り上がることができます。

聴覚障害者の私もそのテクニックを使って、「あっ、ごめんなさい。僕話過ぎましたね」と言われたことがあります。

聞き上手とは頷く、単に質問するだけですが、話させ上手とは「接続詞」をうまく活用し、話を広げていくことが上手です。

それは人間心理を応用したものであり、人間は話すことが好きです。だから、話させ上手なのです。

「接続詞+質問」

これを当てはめるだけで「話させ上手」になります。

Aさん「僕は休日服を見に行くのが好きですよ!」

自分「そうすると、ユニクロ、GUいつも見にいくの?」

Aさん「それもあるし、大阪へ行って、見にいくこともあるよ!」

このように相手に話すきっかけを作ってあげるのです。もう一度供述しますが、人間は話すことが好きです。だから、聞き上手を目指すことも大事ですが、一つ上の「話させ上手」を目指しましょう!

沈黙から脱出する方法

話をしていくにつれて、沈黙が訪れます。聴覚障害者の私も沈黙を脱出するために無理にして話を探していました。

しかし、相手にとっては「無理させている」と申し訳なさそうと思ってしまう人がいるほどです。

その場合、踏襲話法を使います。前の話と自然につなぐ方法です。

「最近パソコンが壊れてしまって。。。。」と言われて「そうなんだ。。。」で終わって、沈黙になってしまいます。別の話ネタを探そうとすれば、時間がかけてしまったり、相手が「必死に話を探そうとさせている」と負担を感じてしまったらいい人間関係を築くのが難しいでしょう。

脱出する方法としては「そうそう」「というと」みたいに前の話とつなぐ方法を使います。その方法では無理にして話を探す必要もなくなります。

「最近パソコンが壊れてしまって。。。」→「そうなんだ。。。」のあとに「そうそう、どのお店に修理を出してる?僕の知り合いに修理業者がいるからもしよかったら紹介しようか」

という風に会話を進めることができます。しかし、その方法では、多少、前の話の内容の流れと合わない場合もあります。ですが、大事なのは、話しやすい雰囲気を作ることです。

「必死に話を探そうとさせている」と思わせるよりも「話しやすい人だ」と思わせたほうがGOODです。

沈黙を訪れたら踏襲話法で脱出しましょう!

Aさん「最近、スマホの画面われてしまって。。。」

自分「そうなんだ。そうそう!そこに割れた画面を無料修理できるキャンペーンをやっているお店があるんだ!知ってる!?」

という風に話すと沈黙を脱出することはできます。

距離の縮め方

話し方の本などを読んだことがある人はわかるかもしれませんが、ほとんど「相手との共通点」を探しましょう!と書いてあります。

確かに共通点があると「わかる!それ!」「ほんまそう!」など盛り上がります。

友達同士の会話で共通の話題があると「わ~っ!」と盛り上がれるでしょう。

しかし、初対面の人だったらどうでしょう?相手の事をあまり知らない中で共通点を探るほうが難しい場合が多いでしょう。

地元同士で会話する際、「〇〇っておいしいですよね!毎日行列ができるよね!」「ほんまそれ!行きたいけど、毎回行列でね。。。」と盛り上がります。

例えば、聴覚障害者の私は「ブロッコリーが苦手」です。ブロッコリーの話になったとき、私が「苦手で。。。」と言ったら、そこで「そうなんだ。。。」と話が終わってしまいます。

そこで「苦手で。。。ちなみになんで好きなんですか?」と質問することで話を広げることができます。

要は共通点を探るのではなく、「相違点」です。

私は関西住みで新潟県の人と話したことがあります。しかも初対面です。新潟県といえば、毎年雪が積もるところでしょう。

もし、聴覚障害者の私が新潟県だったら、「雪積もってて毎年掃除するのが大変ですよ」「ほんとうに!」と盛り上がるでしょう。

しかし、私は関西出身なので、新潟県のように雪が積もることはなかなかありません。

新潟県の人との実際やった会話内容ですが、

私「新潟県といえば、毎年雪が降るでしょう」

Aさん「そうだし、大変だよ」

私「次の日も仕事がある中で雪かきするとしんどいでしょうね・・」

Aさん「昔は疲れたけど、今は慣れてるよ」

共通点を探ることは大事ですが、相違点のほうが盛り上がります。

笑いを取り入れる

雑談で笑うことができれば、「また話したくなる」と思われる可能性もあがります!

普通の話に笑いを取り入れる方法としてはギャップを取り入れることです。

「僕の上司は強面なんです」だけ終わると、笑いません。そこで「僕の上司は強面なんです。だけど、奥さんの前になると甘えん坊になるんですよ!」

これはどうですか??面白いニュアンスが出てきませんか?

実は聴覚障害者の私は去年太っていました。77キロほどでした。今では63キロです。

「今は痩せていると言われてるのですが、去年は太ってまして、身体がりんごだったんですよ!」というと、笑いが取れました。

このように普通の会話に面白いニュアンスを取り入れることで笑いができます!

まとめ

雑談の本当の意味は「無意味な内容の会話」ではなく、「関係性に火を灯していく」ことです。

要は話すことで良好な人間関係を作っていくことです。

「挨拶に二言」・・・挨拶+□□+□□

「聞き上手より話させ上手」・・・接続詞をうまく活用する

「沈黙を脱出」・・・踏襲話法で「そうそう」「というと」などで前の話とつなぐ

「距離の縮め方」・・・共通点を探すより相違点を探すほうが意外と盛り上がる

「笑いを取り入れる」・・・普通の話にギャップを入れる

この方法を頭に入れて、営業などの仕事、友達作りなど役に立てます。

もう一度言います。雑談は無意味な会話ではなく、関係に火を灯していくことです。