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あなたの力で聴覚障害者が困ることの解決のサポートしていきませんか。

<div class=”simple-box4″><p>聴覚障がい者への対応の仕方がわからない

困っている聴覚障がい者の力になりたい</p></div>

こんな人に向けて、聴覚障がい者への理解を深めてもらえるような記事を作りました。

この記事を読んでいくと、聴覚障がい者の特性に理解を深めることができます。

聴覚障がい者の特性

まず、聴覚障がい者の特性を簡潔にまとめてみました。

聴覚障がい者の特性
  • 聞こえの程度は人によってさまざま、口話レベルもさまざま
  • 聴覚障がい者の多くの第一言語が手話
  • 聴者とのコミュニケーション方法が主に筆談

特性を簡潔にまとめると以上の3つです。

「聴覚障がい者」に対するイメージは、聴者の多くは「耳が聞こえない」とされています。

聴覚障がい者の耳のきこえの程度はさまざまで、少しだけ聞こえる人、まったく聞こえない人といろんな人がいます。

聴覚障がい者の私は全く聞こえない人です。

聴覚障がい者の方に対し、どういった対応したらいいかを確認し、筆談でお願いしますと言われたら、筆談。可能であれば、手話を覚えて、少しずつ手話で会話できるようにするといった方法もあります。

ろう者と難聴

聴覚障がい者で「ろう者」と「難聴」という言葉は聞いたことがある方が多いと思います。

しかし、「ろう者」と「難聴」の違いがわからない方もいます。ここでこっそり学んでいきましょう!

「ろう者」と「難聴」はどっちも聴覚障がい者を指す言葉です。一般的に耳が聞こえない人を「ろう者」、耳が聞こえにくい人を「難聴」と指します。

もうひとつの捉え方として、手話を第一言語とする人が「ろう者」、口話中心で時には手話を使う人を「難聴」と指すときがあります。

多くの場合は前者で、耳が聞こえない人を「ろう者」、耳が聞こえくい人を「難聴」を指します。

ここから作成

聴覚障害者が仕事で困ること

主に聴覚障害者の私が仕事で感じた、困ったことを供述しています。ご参考していただけたら幸いです。先ほど供述した、「職場に1人でも手話できる人がいると、私は安心します」と書きましたが、読んでいくうちにその理由もわかってくるので、しっかり読んでいただけると嬉しいです。

  1. 朝礼・夕礼などの内容がわからない。
  2. 忙しいからなのか、早口で指示されるが、内容把握しづらい。
  3. 放送の音に反応はできるが、内容は把握できない。
  4. スクリーンなどを使って説明される場合もあるが、簡単な内容にしか書かれてない。
  5. チャイムの音は聞こえるが、雑音の中では聞こえづらい。
  6. 上司に報連相する際、紙に書いて渡すが、書くのが面倒だからなのか無回答が多い。あるいは何の連絡もせず、進められたこともある。
  7. みんなは知ってて、自分は知らなかったことが多い。(聴覚障害者の仲間を含む自分には連絡なかった)

気づいた方も多いと思いますが、困っている部分のほとんどがコミュニケーションです。

チームで仕事する上でコミュニケーションが重要です。ですが、コミュニケーションの壁で連携しづらい場合が多いです。

その中で一番困るのが「みんなは知ってて、自分は知らなかったことが多い。(自分には連絡なかった)」の部分です。

もちろん、自分の課題点もあります。それは、自分から細かく聞きにいかなかったことです。それを理解したうえで読んでいただけると幸いです。

私の経験談ですが、コロナの影響で食堂の利用方法が変わったと説明があったそうです。しかし、私を含め、4人のろう者はそのお話は知らなかった。理由は、月に1回、部署内全員集めて、課長によるお話あります。その時、コロナの影響で、食堂の利用方法が変わったと説明があったらしい。

しかし、そのお話を知ったのは、3日後でした。つまり、金曜日の夕礼でお話があって、月曜日の昼に食堂を利用したときです。

私を含むろう者はいつも通り食堂を利用すると、食堂にいる職員の方に注意されました。今まで注意されたことないのに、と思い、ろう者の先輩が筆談で何か問題があったのかを聞くと、食堂の利用方法が変わったと始めて知りました。

そのあとで知ったのが、職場の仲間に確認すると、金曜日に課長からの説明があったとのこと。しかし、私たちは知らなかった。

このように、情報が伝わってこないのはよくあることであり、課題点でもあります。

また、1時間の会議なのに、A用紙に15行しか書かれてないということもあります。会議で決めたなどはもちろん知りたいのですが、なぜ決めたのかも知りたい。

聴覚障害者も知る権利があると思っています。

仕事でのコミュニケーションの対策

聴覚障害者が仕事で困っていることを理解していただけたと思います。ほとんどがコミュニケーションです。

聴覚障害者の私が実行している職場での対策は主に以下の通りです。

  • 健聴者に手話を教える
  • 音声翻訳アプリを使用
  • 掲示板に足を運ぶ

健聴者に手話を教えたことで、手話で情報伝達してくれるようになりました。手話を覚えてくれたことに感謝しています。

音声翻訳アプリはUDトークです。

UDトーク

UDトーク

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このアプリの機能は話した言葉を音声認識を使って文字化します。

また、もう一つのメリットがあります。朝礼や夕礼の内容で話していることを文字化すると残せるので、再度確認できるメリットがあります。ただ、翌日で自動的に削除されます。

上司のお話を文字化できるので、聴覚障害者の耳の代わりのようなものです。ですが、話し言葉を100%一致しているとは限りません。聴覚障害者の私の感覚としては85%ぐらいです。

といえ、このアプリができたことによって朝礼の内容の理解度が高まったのは間違いありません。

掲示板についてですが、課長、部長などの方針、今月の予定などを貼ってくれており、自分で足を運んで確認しています。

聴覚障害者が日常生活で困ること

仕事でコミュニケーションで困ることがほとんどだと理解していただけたと思います。日常生活もコミュニケーション困るところはもちろん、音で困るところもあります。

  • インターホンが聞こえない。
  • 電話しかお問合せできないところがあると困る。
  • 受付員が忙しいからなのか口話で対応される。
  • 緊急の電話ができなくて困る場合があった。
  • 最近、AI化によって音声がわからなくて困る。

宅配便などでインターホンに気づかずでいると、再配達させるなどの負担をかけてしまいます。

過去に電話でしか受付できないところがあり、困っていましたが、親にお願いし、解決してくれました。

受付員が忙しいからなのか、筆談をお願いしようと、口話で済まそうとされる場合があります。

AI化によって音声案内がわからなくて困る場合もありました。

日常生活での対策

インターホンに関しては、宅配便ではコンビニに着くようにお願いしています。インターホンに気づかないことにより再配達させるといった迷惑をかけないようにするため。もちろん、自宅に近いコンビニに着くようにしています。

電話でしか受付できないところがありましたが、今は電話リレーにより、耳が聞こえなくても電話ができるようになりました。

電話リレーとは以下の画像の通り、手話や文字をオペレーターに伝え、オペレーターが声で健聴者に伝えます。健聴者が声でオペレーターに伝え、文字や手話で聴覚障害者に伝えます。

総務省|電話リレーサービス (soumu.go.jp)より引用

昔は日常生活で困ることはだらけでしたが、サービスの発達により、良くなりました。ですが、完全に困ることはなくなったとは言えません。

聴覚障害者のことを理解するために

聴覚障害者が困ることを読んでいただきありがとうございます。また、電話リレーなどのサービスがあることに感動したのではないでしょうか。

聴覚障害者の私も知ったとき感動し、利用させてもらっています。

では、聴覚障害者に対して理解するためにはまず、コミュニケーションです。ただ、手話まだできてない、わからない場合は文字でのやり取りになります。

ぜひ聴覚障害者と話し合って理解していただけると聴覚障害者の私も嬉しく思います。まず、話し合いからだと思っています。

紙でのコミュニケーションをする方法もあれば、電子ボードでコミュニケーションする方法もあります。

電子ボードについては以下の通りです。

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書いて、消せるといった機能があります。

聴覚障害者の私も、紙での筆談、電子ボードでの筆談の両方を経験していますが、それぞれのメリットを供述します。

紙での筆談のメリット

筆談内容を残せます。

後で何度も見返せることができるので、大事な話向けになります。また、紙に書くことで後で「言った言ってない」のドラブルが起きた時の証拠にもなれます。

仕事で起きたことですが、新入社員の時、紙で書いて指示されました。私も質問を紙に書きました。理解し、作業を進めました。

しかし、私の勘違いでミスが起きました。上司に先ほど書いた紙を持ってきて、「お前質問した内容がわかりましたと書いてあるやん!」と叱られました。

このように紙に残せるメリットがあるので、何度も見返せます。

初めて仕事を教えるとき、紙での筆談が向いてると言ってもいいかもしれません。

電子ボードでの筆談のメリット

書いて消せるので、誰も内容に見られずに済みます。

また紙で書くと紙代がかかりますが、電子ボートはいりません。ただ、約5000回消すと、電池切れになるそうです。ですが、5000回は使えるということです。

遊びなどの会話、誰にも言えない相談に向いてると言えるかもしれません。

聴覚障害者の文化の理解を助ける書籍のご紹介

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ろう者のトリセツ、聴者のトリセツを書かれている書籍です。内容の一部を抜粋すると何気使っている「~つもり」の受け取り方は、ろう者と聴者は違います。

聴者の場合、「~つもり」と言って、実際にやる方が多い。一方、ろう者は実際にやらなかった場合が多い。(聴覚障害者の私もそうでした)

このように言葉のズレを学べる書籍です。読者のあなたが聴覚障害者に指導している先輩や上司であれば、ぜひ購入して、言葉のずれを理解していくと対応が変わるはずです。

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございます。

聴覚障害者が困ることのほとんどが「コミュニケーション」だと理解していただけたと思います。ですが、最近サービスの発達によって少しずつ解決できています。ただ、全て解決できたとは、まだ言えません。

この記事をきっかけに周りにいる聴覚障害者にサポートをしてあげようと思っていただけたら非常に嬉しいです。

また、手話を覚えると聴覚障害者の困ることを減らすのを貢献することができます。

まずは聴覚障害者と会話をして、どういった対応したらいいのかを理解するところからです。

また、聴覚障害者に聞きにくい質問があれば、私で良ければ質問してみてください。