ビジネススキル

【徹底解説!】聴覚障害者が仕事を早くする仮説思考の重要性

聴覚障がい者が抱えるこんな悩みを解決します。

  • 会議などでなかなか進まない。
  • なかなか決断が下せない。
  • 「考えてから動く」から「動いて考える」自分になりたい

会議などでこんな経験がありませんか?

参加者の意見をどんどん言ってもらって、選択肢をどんどん増やしていく。しかし、選択肢が多すぎたからなのか、なかなか決められない。

これは、選択肢が多すぎることが原因です。

確かに情報収集をたくさんして、選択肢を増やすことも大事です。しかし、かえって時間がかかります。「もっといい方法があるような気がする」と思って、かえって、「ほかに意見があったら言って」という形になり、さらに選択肢を増やしていく始末になってしまいます。

これでは、いつまでたっても進まず、なかなか決断が下せず、締切に近づくと、仕方なく、「えいっ!これにしよう!」と決めてしまうのです。

しかし、後ほど紹介する、とある思考法を身につくと、「考えて動く」人から「動いて考える」人になれます。

考えて動く人になるためには

結論から申し上げますと、仮説思考です。

仮説思考とは、仮の答え(仮説)を出して、合っているかを検証していく考え方です。

例えば、営業会議で、売り上げが伸び悩んでいるという問題を解決するために話し合っているとします。多くの場合、どんどん意見を出して、選択肢を増やしていきます。

そこで仮説思考の出番です。

①WEBサイトのデザインが悪い。

②商品そのものが良くない。

2つの仮説(仮の答え)が出たとします。

2つの仮説が合っているかを検証していくのです。

①の仮説が合っているかどうか検証で、WEBサイトを分析していき、閲覧数が目標より少なかった。

②の仮説が合っているかどうが検証で、顧客満足度調査アンケートを配布し、結果は満足度が目標より高かった。

つまり、①の仮説は正しかったということになります。

このように、仮の答えを出して、検証していきます。たった1つの思考法を身につくだけで「考えて動く」から「動いてから考える」に変わります。

仮説の設定方法

仮説って聞くと、直感で仮の答えを出すとイメージしがち。仮説思考を学ぶ直前までは直感で仮の答えを出すイメージしていました。

仮説は、自分の肌感覚で出します。簡単に言い換えると、自分が直接感じ取っていることです。

先ほどの営業会議のお話に戻りますが、「①WEBサイトのデザインが悪い」と仮の答えを出しています。これは、WEBサイトを見て、自分も「デザインが悪いな。買いたいと思わないな」と思うわけです。

これが、肌感覚と言えます。

仮説が当たったら次にやること

仮の答えが当たる場合、外れる場合もあります。大事なのは、仮説が当たっても外れても、同じように仮説思考を繰り返していきます。

「WEBサイトのデザインが悪い」と仮説を出し、検証すると当たった。次に新しい仮説として、「女性のお客様が男性より少ない」を出します。合っているかどうかを検証していきます。しかし、実際は「女性のお客様が男性より少なかった」とします。

仮説が外れても、「女性のお客様が少なかった」と答えはずでにわかっています。そこで、「40代以上の女性層が一番少ない」と仮説を立てます。

このように繰り返していきます。

仮説が当たっても外れてもどんどん新しい仮説を作っていきます。

仮説思考を身につくと変わること

聴覚障がい者私自身の経験を紹介します。

師匠と出会う前は、考えて動く人でした。考えれば考えるほど「これはダメ」「やっぱりこっちがいい」「これもいいけど、なんか上手くいかないような気がする」などなど色々と頭の中で巡らせていました。

今では、仮の答えを出して、ビジネスを進めています。

例えば、聴覚障がい者の私が運営しているYouTubeで、仮説思考で乗り越えた経験があります。

運営を始めたころはあまり伸びませんでした。仮説思考を学んでから、YouTube開始5ヵ月で爆発的に伸びました。(以下の図)

そこから、仮説思考を継続し、ゆるやかですが、伸び続けています。

このように、仮説思考のクセを身につくと、ビジネスなどで早く進みます。

もちろん、YouTube爆伸びする前では、何度も仮説を出しましたが、多くは間違えていました。しかし、仮説を出せば出すほど、仮説の精度は上がります。

最初のころはたくさん間違うかもしれません。ですが、確実に精度は上がっているので、自信を持ってたくさんの仮説を出して、成功に近づいていきましょう!

論点思考

これまでは仮説思考のお話をさせていただきました。仕事を進めると、必ずといってもいいほど、問題にぶつかります。もちろん、いくつかの問題を抱えていることもあるでしょう。

しかし、いくつか抱えている問題を全て解決しようと思ったら、ほぼ不可能です。つまり、問題の山積みの中に「解決できそうな問題」を探すということです。

ひとつの例を紹介します。

今盛り上がっているユニバーサルのお話になりますが、昔は経営危機の状態でした。

しかし、経営危機からV字回復し、東京ディズニーの来場人数を超えた記録もあるほどです。

ユニバの経営危機と聞くと、「不祥事」などをイメージしがちですが、V字回復を成功したマーケターは「集客」を力に入れました。

難しいお話になるので、詳しいお話を省きますが、お話聞きたい方は、お問い合わせより私までご連絡ください。

「集客」に力を入れたことで、東京ディズニーの来場人数を超えた記録もあるぐらいに来場人数が爆発的に増え、V字回復を成功したのです。

そこで、論点思考のお話に戻しますが、ユニバは色んな問題を抱えているなかで、「集客」を力に入れたことで、V字回復を成功させたのです。

私の考えになりますが、論点思考で、問題山積みのなかで「解決できそうな問題」を探し、その中のひとつ、「集客」を選んだでしょう。

集客を強化し、人をたくさん呼べば呼ぶほど、比例するように、お金もたくさん集まります。そのお金で色々と設備などができたことで、今のユニバができた、というのが私の考えです。

つまり、集客はユニバにとっては「解決できそうな問題」だったのでしょう。経営危機でお金がない中で、頭を捻って、アイデアを出して、集客を成功させたら、V字回復できると思ったのではないか、というのが考えです。

解決できそうな問題の探し方とは

先ほどのYouTubeのお話になりますが、その経験からお話します。

YouTubeの運営開始5ヵ月まではなかなか登録者が伸びません。そのときの分析で、見つけた問題点は以下の通り

  • 動画自体が面白くない
  • サムネイルがあんまりよくないから、人が見たいと思わない
  • シンプルすぎる
  • 画質が悪い

4つの問題を抱えていました。その中で解決できそうな問題を探すわけです。

「動画自体が面白くない」は工夫すれば解決できます。

「サムネイルがあんまりよくない」も工夫すれば解決できます。

「シンプルすぎる」も見せ方を変えれば解決できます。

「画質が悪い」は解決できそうもない問題です。確かに解決はできるのですが、カメラなどを買うお金がかかります。

そのうちの3つは「解決できそうな問題」です。しかし、本当に解決すべきかを考えていくわけです。

そのときの再生回数は非常に低かった。人は見たいものしか見ないという心理は勉強で知ったのもあり、サムネイルが良くないから見たいと思われないのでは?と思ったのです。

サムネイルを改善していくと、登録者が伸び始めました。しかし、サムネイルが良くても、動画が面白くなかったら意味がありません。

私が解決していった順番としては、「サムネイル改善」➡「動画改善」でした。

まとめ

YouTubeが伸びた要因のひとつに「論点思考」があります。まず、伸びない原因を探ります。どこでもそうですが、失敗した理由は必ずあります。それを探すのです。

失敗した理由(問題点)を洗い出し、ひとつひとつを見て、「これは解決できそうな問題か」を判断していくのです。

もし、聴覚障がい者の私が、先に動画改善してたら、多分、再生回数はそのままだった可能性もあります。サムネイルがあんまりよくなかったら、「見たい」と思う人は少ないでしょう。

つまり、「解決できそうな問題」が2つ以上あっても、「今やるべきか」「後でやるか」を判断していくのも大事でしょう。

仮説思考と論点思考の手順

仮説思考と論点思考の紹介をさせていただきましたが、ここからYouTubeを例にして、手順を紹介していきます。

まず、やるべきことは、YouTubeが伸びない原因を洗い出します。

  • 動画自体が面白くない
  • サムネイルがあんまりよくないから、人が見たいと思わない
  • シンプルすぎる
  • 画質が悪い

4つの問題点から解決できそうな問題は「動画自体が面白くない」「サムネイルがあんまりよくない」「シンプルすぎる」でしたね。

解決できそうな問題は3つあります。その中で今やるべきことは何かを考えていきます。

先に動画を改善していくと、再生数が伸びない可能性もあります。なぜなら、サムネイルがよくないと人は見たいと思わないからです。そこで、動画の改善は後ですればいいと判断しました。

先にサムネイルを改善し、人が見たいような写真を作ると、再生数が伸びる。すると、動画も見るようになってくると考えました。

そこで、仮説思考の出番です。

サムネイルをよくするためには、デザインをよくする、つまり、言葉に何か飾るなどをすれば、再生回数が伸びると仮の答えを出しました。しかし、伸びません。

これは仮説が間違えたということになります。しかし、デザインを良くしてもダメとわかったのです。

じゃあ、どうしたらいいか、表現する手話をサムネイルに明記もしたら伸びると仮の答えを出し、やってみると、伸び始めました。

このように仮の答えをたくさん出して、改善していくと、成長スピードも速くなります。

まとめ