聴覚障害者

仕事などで一人前の聴覚障害者を育てるための効率の良い教育方法

このサイトに訪問した健聴者の方は聴覚障害者が入社される予定だが、教育に不安を抱えている方なのでないでしょうか。

聴覚障害者の私も新人時代、研修を受けましたが、教育担当者が聴覚障害者の方を教育するのが初めてだと言っていました。何事でもそうですが、初めてに対し、戸惑うものだと思っています。それでも行き詰っている方がいるとよく聞きます。そんな人に向けて聴覚障害者の私の経験を元にして、記事執筆しています。

ただ、あくまでも聴覚障害者の私の考えであって、効果は保障するものではありません。ご承知のうえ、お読みください。よろしくお願いします。

では、この記事では主にコーチングスキルと織り交ぜて執筆しています。

また、聴覚障害者とのコミュニケーションは筆談だと思いがちですが、実は細かい方法があります、さらに健聴者と聴覚障害者の情報量の差にも書いてあります。理解したうえで教育方法の見直しをしていただけると幸いです。

聴覚障害者への教育方法

コミュニケーション方法に関しては主に筆談になります。ただ、人によっては口話できる人もいますが、聴覚障害者の方に対応方法を聞いてみましょう。

ただ、聴覚障害者の私の考えとしては、筆談が一番いいと思っています。なぜなら、筆談することで正確な情報が伝えられます。文字として残せます。

確かに口で大きくゆっくり話すことはできます。ただ、仕事は大事なことなので、筆談が一番望ましい。口話で伝えて、伝えたつもりが実際違うことをやっていたら、大きな時間ロスになってしまいます。

作業する手を止めて紙に書く作業を移すのも「時間ロス」なのでは?と思うかもしれません。その気持ちもわかります。ですが、少し考えてみてください。口でゆっくり伝えて、実際は違う行動を取っていたら、注意するために紙に書く作業時間が要します。そのほうが大きなロスだと思いませんか?

ロスを最小限にするために最初から紙に書いて、聴覚障害者に見せることが大事。

まとめとして、口を開けてゆっくり話すなどの方法もありますが、筆談が一番正確に伝えられます。

筆談する際の注意点

筆談は文字を残せ、しかも、正確に伝えられる道具です。ただ、聴覚障害者も人によって文章能力にばらつきがあります。なので、まずは簡単な単語で書くことをお願いします。

具体的に言うと、コンプライアンス教育をしているとします。コンプライアンスとは簡単に言えば、決まり事ですが、コンプライアンスとは言わずに決まり事を最初に伝えたのちにコンプライアンスと伝えたほうがわかりやすい。

言葉を伝える順番として

①決まり事→②コンプライアンス

という風に伝えたほうが聴覚障害者もスーッと理解できます。

イメージとしてはまずは簡単な単語、徐々に難しい単語を使っていく感じです。但し、聴覚障害者の理解能力を考慮しながら書いていくことが大事。これが聴覚障害者への配慮になります。

聴覚障害者の情報量について

先ほど筆談が大事だと学んでいただきました。遊びなどのプライベートでは口話で問題ないのですが、仕事のように大事なことは筆談が望ましい。

教育とは「教え育てる」ことでしたね。健聴者であれば、口で伝えて教えます。聴覚障害者であれば、文字で伝えて教えます。

よく見ると、「口」を「文字」に置き換えただけです。

ただ、知ってほしいのが差別です。

よくあるのが、1時間会議の内容をA4用紙に5行しか書かれてない。10分の夕礼があったにもかかわらず、聴覚障害者だけに内容の説明がないなど。

これはどの会社でもよくある事例ですが、聴覚障害者の私からすれば、ハッキリ言って差別です。健聴者に豊富な情報を与えて、聴覚障害者に情報を与えない、あるいは少ないのでは差別です。

だから、聴覚障害者の私からの提案です。研修する際、スクリーン使用する。

もし、スクリーンがない、使えない環境であれば、自然に紙を作って、聴覚障害者に見せる。可能であれば、マンツーマン指導する時間を設ける。

いくつかの方法ありますが、これが聴覚障害者への配慮になると思っています。

聴覚障害者の私も研修生の時、40人の教室とは別の部屋でマンツーマン指導を受けました。スクリーンは使用されませんでしたが、A4用紙10枚ほど用意してくれて教育を受けました。

そのあたりのご配慮をよろしくお願いします。

聴覚障害者の思考力を養う教育方法

社会人に必須能力は色々ありますが、その中で思考力が大事です。会社貢献するのに欠かせないのが思考力です。

誤解してほしくないのが、聴覚障害者は特別に考える力が低いのではありません。なぜ思考力を養うのかというと、新人というのは、社会人経験が初めてがほとんどだからです。

例えば、部長から方針の説明があり、その方針に対し、自分たちは何をしなければならないのかなどを一緒に考えてしまうことです。

思考力を養う方法に提案があります。

今までの部長の方針を聴覚障害者の方に見せて、「意味はわかりますか」「この文章から考えられることは何ですか?」と聞いてみてください。

そんなの社会人経験がないからわかるはずがないと。その気持ちはわかりますが、目的は「ある」と言う事を伝えるためです。もう一つ、言葉が思考の道具にもなるためです。

1回体験してみましょう。頭の中に言葉なしで立体の正方形を作ってみてください。一切言葉なしで。

どうでしょうか。言葉なしで作れましたか?作れませんよね?

このように考える際、言葉を伴います。要は言葉を知って初めて、思考道具の一つになれるわけです。知らない言葉を頭の中から浮かぶはずがありません。

なぜかいうと、僕が研修生時代、「コンプライアンス」「5S」「エッジ」「ペナルティ」など難しい言葉を同期の方に言われました。僕はわからなくて「これは何?誰から聞いたの?」と聞くと、「先輩たちの話声から聞こえたよ」と言われました。

そういわれたとき、私はショックでした。研修開始半年でで同期の方が僕より倍以上知識を詰めているなんて。。。とショックでした。もちろん、会社用語などの勉強をしなかった僕も悪かったですが、健聴者は自然と耳に入るから成長が早いと思いました。

だからこそ、同期と同じように、知識を与える目的で「あることはある」と伝えてほしいです。さらに「そこから考えられることは何ですか」と聞いてみましょう。

さらに「ペナルティ」などの言葉も知れたために考える範囲が広くなりました。

知識を与える+思考力養成、というダブルの効果が得られます。最初に答えを教えず、考えてもらいましょう!

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございました。

聴覚障害者の私の経験とコーチングの知識を混ぜて執筆させていただきました。ただ、聴覚障害者の私の考えであって、効果は保障するものではありません。ご承知よろしくお願いします。

仕事は大事なことなので、口話より筆談が望ましい。筆談する際、まず簡単な用語から使って徐々難しい言葉を使うのがベスト。

コンプライアンスの場合、まず決まり事という言葉を使いましょう!

聴覚障害者に教育する際、スクリーンを使用、厳しいであれば、A4用紙を使って見せるなどの工夫をしましょう。

聴覚障害者の思考力養成のために部長方針などを見せ、「そこから考えられるもには何ですか」などを聞きましょう。

言葉という思考道具を与えて、そして、考えてもらいましょう。