聴覚障がい者

聴覚障がい者の職場コミュニケーション問題を解決!実践できる方法とは?

職場でのコミュニケーション、こんな悩みありませんか?

  • 仕事の指示が伝わらず、やり直しになることが多い
  • 会議の内容が聞き取れず、あとで周囲に聞くのが大変
  • 職場の雑談に入れず、孤立してしまう

これらは、聴覚障がい者の多くが直面する悩みです。
しかし、適切なツールを活用することで、職場でのコミュニケーションは格段にスムーズになります。

本記事では、実際に私が活用している 「会話支援ツール」 を紹介し、その具体的な使い方や工夫をお伝えします。

  • 【この記事でわかること】
  • 職場でのコミュニケーションの課題とその解決策
  • 実際に役立つ「会話支援ツール」の紹介
  • 仕事をスムーズに進めるための工夫

「コミュニケーションが難しい……」そんな悩みを解決するヒントをお届けします!

また、読者のあなたが健聴者であれば、健聴者向けの聴覚障がい者とのコミュニケーションガイドを作っていますので、この記事も参考していただけると嬉しいです!

コミュニケーションから共感まで:聴覚障害者向けコミュニケーションガイド | ユーケン。チャンネル

1. 職場でよくあるコミュニケーションの課題

主に、聴覚障がい者の私が仕事をしてみて気づいた課題点とその解決策を紹介します。参考していただけると嬉しいです。

指示が伝わらない、朝礼・会議内容が把握できない

口頭での指示や会議の進行が速すぎてついていけない。これはほとんどの聴覚障がい者が困ることです。

例えば、

  • 上司が口頭で指示を出してくれるが、読み取りミスしてしまう
  • 会議の内容がスピーディーに進み、後から内容を確認しづらい
  • 重要な連絡が「口頭のみ」で共有され、情報を得るのに苦労する

などがあります。

口頭での指示が伝わらず、ミス発生

例えば、忙しい上司が口頭で「今日は150個作ってください」と伝えてきました。しかし、聴覚障がい者のあなたが「150個」を「140個」と読み取ったとします。「150個」と「140個」は唇の動きが少し似ていると思いませんか。実際に聴覚障がい者の私も150個を140個と思い込んで仕事を進めてしまったことがあります。

仕事終業の1時間前、上司が進捗確認に来て、「120個しかできていないじゃないか!」と指摘されてしまったということもありました。

こうした指示ミスを防ぐためには、「文字での確認」が重要です!

文字であれば、メモとして残せるし、あとで「言った言ってない」というトラブルを防げます。

朝礼(夕礼)・会議での情報共有がされない

今は会話支援アプリのおかげで朝礼・会議についていけるようになりましたが、昔、アプリがまだできてないとき、全く内容がつかめませんでした。

聴覚障がい者の私の体験談をお話します。

【夕礼での重要な情報を聞き逃したことによるトラブル】

コロナ禍の影響で、会社の食堂ルールが変更されていました。
通常、12時から製造職、12時20分から事務職が食事をとるルールだったのが、「職場ごとに分かれて食べる」という形に変更。

しかし、聴覚障がい者の私たちはこの変更を知りませんでした。理由は、夕礼での情報共有が口頭のみだったからです。

結果、いつものように食堂に向かったところ、食堂スタッフから「ルールが変わったのに、なんで守らないの?」と注意されることに。

このように、聴覚障がい者への情報共有されてないことで、あとでトラブルが発生しました。

こうした事態を防ぐためには、「会議や朝礼(夕礼)の要点を文字で確認できる環境」が必要です。

労働環境の理解が不足している

職場の人が聴覚障がいについて知識がないと、コミュニケーションがさらに難しくなります。

例えば、上司や同僚などが聴覚障がい者への知識がないと以下のことが起きます。

  • 上司や同僚が「手話ができるのか?」「筆談が必要なのか?」を知らず、対応に困っている
  • 伝えたいことが伝わらず、周囲から誤解されることがある
  • 適切な配慮を受けられないまま、仕事を進めざるを得ない

など。

これは聴覚障がい者と接した経験がない人が多いので、「仕方ない」部分もあるでしょう。ただ、合理的配慮が2024年4月より法的義務となりました。だから、聴覚障がいに限らず、障がいの知識を学べる研修などを設けることが大事です。

もちろん、自分のおt区政を伝え、合理的配慮を求めることも大事です!

聴覚障がい者の私の職場の仲間たちは、12年働いてることもあり、以前より理解してくれるようになりました。

例えば、話すときマスクを取って、ゆっくり大きく話してくれています。会話支援アプリの存在を伝えたことで、上司が「スマホを出して」と言ってくれるようになり、アプリを使いながら会話できています。

ただ、大事なのは、会社のせいにするのではなく、自分から積極的に動いていくことです。時には聴覚障がい者協会に相談する姿勢も大事です。

 具体的な解決策

聴覚障がい者向けのコミュニケーションツールを活用する

さっきから何度も出てきましたが、会話支援(コミュケーション支援)ツールの活用すると、少しでも会話が円滑になっていきます。

 音声文字変換アプリの利用

音声翻訳アプリの「UDトーク」があります。これは聴覚障がい者への認知度が高いと思われるアプリです。
UDトーク

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UDトークは、人が口頭で話しかけてきたら、スマホ上に人の声が文字として出てきます。音声翻訳の精度は高いですが、発言内容の100%のコピーできるように表示できるわけではないです。

といっても、精度は高いので、多少文がおかしくても内容は分かる場合が多いです!

不思議ですね!!

【事務職の方】口頭指示をチャットツールへ

最近、チャットツールを活用して仕事をしている人が増えていると聞きます。聴覚障がい者の読者のあなたがチャットを使いながら事務職をしているのであれば、朝礼内容の共有・口頭指示をチャットツールでの共有を会社に提案する。

 会社に合理的配慮を求める

職場の人間関係を築く努力をする

初めて入社する聴覚障がい者は簡単な自己紹介に困っていることを周囲を伝え、良好な人間関係を築く努力していくことも大事です。

聴覚障がい者の私も12年働いていますが、新社会人のころ、周囲の理解がまだ足りなかったので、差別対応などをされたと感じたこともありました。今では、人間関係を築いてきたからこそ、先ほどお話したようにマスクを下げてゆっくりお話してくれたり、アプリを出してと言ってくれるようになりました。

このように、良好な人間関係を築いていく努力も大事です。

合理的配慮に関する研修

今までは合理的配慮は努力義務でしたが、2024年4月より法的義務となりました。だからこそ、研修を受ける必要があると考えています。

といっても、研修は会社が用意するものだと思うので、聴覚障がい者のあなたが会社に研修開催の提案をして、情報を会社全体に共有してもらうのもアリだと思います。

まとめ

職場でのコミュニケーションの悩みは、工夫次第で大きく改善できます。

特に、「ツールの活用」「周囲への理解の促進」「円滑な人間関係の構築」 が重要です。

また、便利なツールを活用することで、より快適に仕事を進められます。

ぜひ、この記事で紹介した方法を試してみてください!

UDトークをダウンロードされてない方は、以下よりダウンロードしてみましょう!

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他に良いアプリがあればコメント欄で教えてください!

 

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