聴覚障がい者の読者のあなたはこんな悩みを抱えていませんか。
・入学、就職を機に1人暮らし始めるけど、不安
・聴覚障がい者の生活で役に立つアイテム何あるのか知りたい・もう少し快適に生活できる方法はないのかを探してる
現代の社会では、聴覚障がい者の生活をより快適にするためのサポートがどんどん増えています。でも、毎日の生活や仕事で困ることがまだたくさんあるのも事実です。そこで、本記事では聴覚障がい者の皆さんが日常生活をもっと楽に、もっと楽しく過ごすための工夫や便利アイテム、そして困ったときに頼れる相談先をご紹介します。
例えば、家の中で役立つ光るドアベルや振動式アラーム時計、外出先で便利な字幕付き会話アプリや携帯型手話翻訳デバイスなど、具体的なアイテムをたくさんピックアップしています。また、緊急時や医療機関でのコミュニケーションがスムーズにいくためのアドバイスや、頼れるサポート機関の情報も盛りだくさんです。
この記事を通じて、聴覚障がい者の皆さんが抱える日常の困りごとを少しでも解消し、より充実した生活を送るためのヒントを見つけていただければ嬉しいです。ぜひ最後まで読んでみてね!
目次
聴覚障がい者の暮らし
聴覚障がい者の生活の工夫
聴覚障がい者が日々の生活をより快適に過ごすためには、いくつかの工夫が必要です。まず、視覚的な情報を増やすことが大切です。例えば、家の中で使用する家電製品やアラームに光や振動で通知する機能を付けると便利です。また、手話や筆談アプリを活用して、コミュニケーションをスムーズにすることも効果的です。
職場では、同僚や上司と共有する情報が明確になるよう、会議や打ち合わせでの資料を事前に共有することが求められます。オンラインミーティングの場合は、字幕機能を利用すると会話内容を把握しやすくなります。日常生活の中で、スマートフォンのアプリを活用することで、情報を視覚的に得ることができ、より自立した生活を送ることができます。
聴覚障がい者の私は現在、1人暮らしをしており、生活に役に立つアイテムいくつかあり、紹介いたします。
振動で目覚める時計
まず、ひとつ注意してほしいのが、この振動目覚まし時計の説明書が英語表記になっています。
その分、設定した時間になると、強力な振動を発生し、聴覚障がい者の読者のあなたを起こします。しかも、強力な振動は約10分ほど続きます。つまり、自分から止めない限り、振動が止まりません。二度寝防止も非常に役に立ちます。
英語表記でわかりづらい方もいると思うので、設定方法を紹介していきます。(実際、聴覚障がい者の私も設定に苦労しました汗)
設定方法は非常に簡単です。ただ、デメリットとしては、時間の調整のとき、「戻る」ことは不可能な仕組みになっていることです。
例えば、朝の7:30に振動を起こすように設定するとします。その時、設定間違えて、朝の8:30になってしまった。となると、「8」の部分を、1つ前の「7」に戻りたいですよね。しかし、それが不可能な仕組みで、「進む」しかできない設計になっています。
さらにめんどうくさいのが、「時間」の単位、「分」単位別に設定できないところです。
その代わり、振動も強力で、10分ほど続くので、しつこく聴覚障がい者のあなたが起きるまで起こします!
さて、設定方法を紹介していきます。以下の画像を見ていくと、6つのボタンついているのがわかります。左から6つ目のボタンは使うことはあまりないです。また、1番目のボタンも使用頻度としては低いです。
時間設定に使うボタンは、左から2番目~5番目です。
まず、現在の時刻の設定するときは、5番目ボタンの(TIME)を押し続けながら、3番目ボタン(FAST)または4番目ボタン(SLOW)も押し続けます。
5番目ボタン(TIME)+3番目ボタン(FAST)を同時に押し続けると時間が早く進みます。5番目ボタン(TIME)+4番目ボタン(SLOW)ボタンを同時に押し続けると時間がゆっくり進みます。
イメージでいうなら、5番目ボタン(TIME)+3番目ボタン(FAST)は、8倍早送り。5番目ボタン(TIME)+4番目ボタン(SLOW)は2倍早送り。
ボタンを押し続けると時間が進みます。現在の時刻まで来たら、5番目ボタン(TIME)を押したまま、3番目ボタン(FAST)または4番目ボタン(SLOW)を離します。
これで、現在の時刻設定完了です。
次は、振動アラームが鳴る時刻の設定です。この設定は、1つ前お話した現在の時刻設定のやり方は同じです。ただ、押すボタンは1つ違うだけです。
2番目ボタン(AL.SET)を押し続けながら、3番目ボタン(FAST)または4番目ボタン(SLOW)も押し続けます。
設定したい時刻まできたら、2番目ボタン(AL.SET)を押したまま、3番目ボタン(FAST)または4番目ボタン(SLOW)を離します。
これでアラーム設定の完了です。
【ボタン一覧】
(現在時刻の設定したいとき)
5番目ボタンの(TIME)+3番目ボタン(FAST)または4番目ボタン(SLOW)
(アラーム鳴る時刻設定したいとき)
2番目ボタン(AL.SET)+3番目ボタン(FAST)または4番目ボタン(SLOW)
いずれも押し続けていきましょう!
電子ボード
筆談するとき、よく紙を使ってたと思うのですが、書けば書くほどゴミがすぐ溜まります。もちろんお金もかかります。
電子メモパットは電子機器なので、紙は一切使わないで済みます。ゴミも溜まりません。ボタン1つで書いた内容を消せます。
聴覚障がい者の私の工夫として、今2つの電子メモパットを持っていますが、そのうちのひとつは玄関に置いています。宅配便などがきたとき、すぐ取り出せて、筆談できるようにするためです。
そういった方法もあるので、入学や就職などで一人暮らしを始める方はぜひご参考してくださいね!
電子ボードのメリットは紙を一切使わないので、ゴミが貯まりません。ただ、長く使ったりたくさん使うと電池が切れます。聴覚障がい者の私が持っているボートは5000回使うと切れるそうです!
光るドアベル
1人暮らしの聴覚障がい者の問題点のひとつとしては、インターホンを押しても気づかないところではないでしょうか。せっかく宅配便を持ってきてくれたのに、気づかなかったことは何度もあります。
その問題を解決するために光るドアベルを設置しました。
発信機は、もちろん玄関のドアの横に設置し、受信機はパソコン画面の下に設置しています。
そのおかげで、視野的にパソコン画面を見ながら、時間指定してない宅配便や急な来客などが来ても光っていると気づく回数が増えてきました。ただ、1日ずっとパソコンはしてないので、インターホン鳴っているのに気づかないこともあります。
パソコンの画面の下に光るドアベルを設置してから、時間指定してない宅配便や急な来客などが来ても気づくようになった。
家の中でよくいる場所に光るドアベルを設置すると気づく回数も増えると思うので、気づけるように工夫してみましょう!
聴覚障がい者の生活で困ったら
先ほど聴覚障がい者の生活に役に立つ便利アイテムをいくつか紹介させていただきました。しかし、それでも行き詰まる場合もよくあります。
例えば、聴覚障がい者の私が生活するうえで困ったのが、お問合せが電話しか受け付けてないところです。それを解決できるのが電話リレーです。
電話リレーサービスとは – 電話リレーサービス|公式ウェブサイト (nftrs.or.jp)より引用
電話リレーとは、以下の内容で解説してくれています。
聴覚や発話に困難のある人(きこえない人)と、きこえる人(聴覚障害等以外の人)との会話を通訳オペレータが「手話」または「文字」と「音声」を通訳することにより、電話で即時双方向につながることができる、法律に基づいた公共インフラとしてのサービスです。
電話リレーについて詳しくはこちら
電話リレーサービスが始まるまでは電話しか受け付けてないところは、親に頼んで電話してもらいました。今では自分自身で電話リレーで電話できています。
本当にありがたいお話ですね!
【聴覚障がい者の私の電話リレーの主な利用目的】
- 電話でのお問合せでしか受け付けてないお店などとの連絡
- お問合せはできるが、急ぎで連絡したいとき
- 居酒屋の予約で確認したいことがあるとき
聴覚障がい者の私はメールなどでお問合せすることがほとんどですが、急ぎで確認したいことがある場合、お問合せしても返事来るのは、平均で2日ほどです。その場合、電話で確認する場合があります。
主な相談先
電話でしか受け付けてないところは電話リレーを使う方法を紹介させていただきました。
聴覚障がい者の生活で困ったら電話リレーでの相談できます。それ以外にも相談先があります。
地域の聴覚障がい者協会
全国各地にある地域の聴覚障がい者協会は、聴覚障がい者同士での相談できる場でもあるので、どうしても行き詰まった方はぜひ行ってみてください。
協会に相談したことで解決できた事例はいくつかありますが、ひとつ紹介させていただきます。
居酒屋を予約しようとした際、聴覚障害者であることを理由に入店を拒否されたとして、「滋賀県ろうあ協会」がJR尼崎駅近くの居酒屋に抗議し、居酒屋の運営会社が謝罪する事態になった。この件が報道され、障害者に対する対応のあり方をめぐる議論が起きた。
報道によると、協会の会員7名が5月9日、JR尼崎駅近くにある居酒屋にファクスで予約を申し込んだところ、翌日、店長から「手話ができるスタッフがおらず、筆談での対応もしていない」と返信があり、予約を断られた。協会から抗議を受けた運営会社が、6月に謝罪文を送り、店長らも協会を訪れて直接謝罪した。
ネット上では「商売である以上、対応には限界がある」と店側を擁護する声や、「日本語がわからない外国人よりずっと対応はしやすいのではないか」などさまざまな意見が上がっていた。一方で、「障害者差別解消法では何か定められていないのか」と2016年4月に施行された法律についての言及もあった。
「筆談対応できない」聴覚障害者の居酒屋「入店拒否」で議論に…法的な考え方は? – 弁護士ドットコム (bengo4.com)より引用
これは、ろう者の友達に通じて、僕も耳に入ったお話ですが、入店拒否されたことで、協会に相談し、動いてくれたおかげで、改善していただいたそうです。
店側を擁護する声もありますが、聴覚障がい者の私としては、「合理的な配慮」というのがあるので、障がいの有無に問わずに対応してほしいと思っています。
聴覚障がい者協会に相談し、動いてくれたおかげで解決につながった事例はたくさん聞いているので、生活や仕事で困ったり、何か差別対応されたりしたら、
福祉相談窓口
聴覚障がい者の私が福祉相談窓口へ行く頻度は年に1~2回ぐらいですが、主に減免申請などで利用しています。
ただ難点は、福祉相談窓口は平日の9時~17時までしかやってない場合が多いです。会社勤務は9時~17時が多いので、なかなか役所へ行く時間がないという方もよくいます。
聴覚障がい者の私が住んでいる地域の役所は毎週木曜日は19時までやっているので、仕事帰りのときに行くこともあります。また、休みを取って市役所へ行くこともあります。
まとめ
聴覚障がい者の生活に役に立つアイテムをいくつか紹介させいただきましたが、気になるアイテムがあればぜひ購入してよりよい生活をしていきましょう!
振動目覚まし時計、電子ボード、光るドアベルなど、技術発展のおかげで、聴覚障がい者の生活に便利なアイテムが登場しつつありますが、それでも行き詰まることがあります。
そのひとつが、電話でしかお問合せ受け付けてないところです。その場合、役に立つのが、電話リレーです。
就職や入学を機に一人暮らしを始める方で、不安な方は、ぜひお問合せよりご相談していただけると嬉しいです!
1人暮らし9年目の聴覚障がい者の私が回答いたします。
技術発展や聴覚障がい者の方々の活動のおかげで、聴覚障がい者の生活もますます便利になってきていることに感謝しながら、活用していきましょう!