このサイトに訪問した聴覚障害者は今、就職活動、転職活動している方なのではないでしょうか。
就職活動、転職活動で一度は「自己分析」というキーワードを見つけたことはあるはずです。
しかし、自己分析とはいえ、具体的に何をしたらいいのかわからない方が多いのではないでしょうか。自己分析やってきたとはいえ、本当に正しい方法なのでしょうか?
自分も納得できる自己分析になっていますか?
私も。正直、就職したものの、もっと自己分析をすればよかったと後悔しています。まさに私も正しい自己分析ができず、落とし穴にはまっていました。
今更ですが、「就職・転職など役に立つ自分を強みを発掘する方法」を勉強し、副業に活かしています。
そこで、今の私が就職活動していた時の私にアドバイスするつもりで供述しています。ご参考になれるように力を入れて供述しました。
また、この記事では、1日自分を発掘できるように供述しております。
目次
マーケティングとは
いきなり「マーケティング!?」と思うでしょう。これは「就職・転職など役に立つ自分を強みを発掘する方法」と大きく関係しています。まず、頭に入れておいてください。
マーケティングとは商品を売れるようにする仕事です。「ん?営業と同じ?」と思った人いるかもしれませんが、似てるようで意味は違います。
マーケティングは「売れるように」する仕事で、営業は「売る」仕事です。
聴覚障害者の読者のあなたが今、聴覚障害者の役に立つ商品を開発できました。しかし、開発しただけでは売れません。なぜなら認知されてないからです。
まず、世の中に商品を出さないとまず認知はされません。要は認知されないとまず売れない。
誤解しないよう言っておきますが、出したからといって必ず売れるわけではありません。賢い人はお気づきかもしれませんが、「売れない商品」を「売れる商品」にするのがマーケティングです。
細かく言えば、売れるしくみを作るのがマーケティングです。
就職活動・転職活動でいうなら、会社に自分を買ってもらう、ことです。
会社に買ってもらう商品は自分ではありません。自分の強みです。もし、聴覚障害者のあなたしか持ってないスキルがあれば高く買ってもらえやすくなります。
少し話をそれましたが、まず、自分の強みを発掘し、会社に買ってもらうようにする。言い換えれば、自分の強みを売れるようにするのが、自分をマーケティングする、ということになります。
なぜ目標がないのか
結論から申し上げますと「自分の軸」がないからです。ここが落とし穴なのです。要は自分の軸がない時点で落とし穴にはまっています。
聴覚障害者の私でいうなら、自分の軸は以下のとおり
- 経営スキルが身につくこと
- 成長させてくれる環境にいること(色々経験ができること)
- ちゃんと休めること(週二休)
このように自分の軸を定めておけば、目標や目的などを見つかるはずです。そのおかげで副業でやりたいことが見つかりました。
自分の軸は自分の価値観から作り出すことです。聴覚障害者の私でいうなら、リーダーになりたい。厳しい環境に身を置きたい。でも、ちゃんと休めるようにしたい。
これが自分の価値観です。
自分の軸は最大2~3個ぐらいにしましょう。多ければ多いほど自分の行動範囲を縮むだけなので、多くても3個にしましょう。
とはいえ、自分の軸が定めたら終わりではありません。いつか変わるときが来るかもしれません。それで構いません。まず、できることは自分の価値観から、自分の軸を作りましょう。
話はそこからです。
自分をマーケティングする前に
目標がないのは、自分の軸がないからと理解できたと思います。もう一つ大事なのは、文脈です。
文脈についてお話を入る前に少し聴覚障害者の私の経験をお話させてください。
就職が決まったのは、卒業1カ月前とぎりぎりでした。しかし、それまで20社ほど断られました。実は卒業学年になっても4カ月間だらだらと過ごしました。要は本格的就職活動を始めたのは卒業する8カ月前でした。
進路担任に説教されながらも無視し、だらだらと過ごしたその結果、4カ月間ムダにしました。しいていうと1年4ヶ月ムダにしました。
そこでもし、今の自分が就職活動していた自分にアドバイスするなら
まず、自分の軸を定めよ、です。
自分の軸を一日で定める方法はネガディブなところを探す。
「お前、何言ってんの?」とられそうですが、発想の転換です。
例えば、周りに「計画性がない」「積極性がない」「何も考えてない人」と言われてるとします。これらはネガディブですが、発想の転換してみましょう。
積極性がない=慎重性
計画性がない=アドリブが得意
何も考えてない人=挑戦欲がある
などがあります。
聴覚障害者の私の自己分析すると「プライドが高い」「話し出すと止まらない」「慌てる」といったネガディブな要素があります。
しかし、発想の転換すると以下の通りになります。
プライドが高い=上昇志向がある
話し出すと止まらない=アウトプット力が高い
慌てる=スピード力がある、早く終わらせる力がある
自分ながら本当にそうと思っています!
先ほど供述した文脈はそこにあります。要はネガディブをポジディブに変換することです。
自分をマーケティングする前に大事なのはポジディブなところばかり目を向けるのではなく、ネガディブなところも見て、変換することも大事です。
1日で済む、自分をマーケティング方法
文脈は意外だった、という方が多いと思います。それを理解したうえで、自分をマーケティングしていきます。
まずやるべきことは過去の自分を思い出すことです。
まず、聴覚障害者の読者のあなたが好きなことを100個挙げてみてください。但し、名詞ではなく、動詞です。
(例)「積み木で遊ぶこと」「木を登ること」「絵を書くこと」「走ること」「人に伝えること」
もう少し細かく言うと、例えば、あなたは「サッカーが好き」だとします。それだけでは足りません。「サッカーの試合で勝つために戦略を考えるのが好き」「サッカーでアタッカーに攻撃のサポートするのが好き」「サッカーで守備をするのが好き」などです。
(例)のように動詞で挙げてみてください。被っても、似てても構いません。但し、名詞ではなく、動詞で100個挙げてください。
聴覚障害者の私を例にしてみていきましょう。(今回35個とさせていただきます)
被っているもの、似ているものは色付けしています。
- ゲームでボスにどうしたら勝てるのかを考えるのが好き
- ゲームで人を育つのが好き
- 動画を見て、勉強するのが好き
- 自分の詳しい分野を人に説明するのが好き
- 自分の面白いことを人に話すのが好き
- 面白い、笑わせる動画を作るのが好き
- 障害の方に文章を教えるのが好き
- 家族に近状報告などで人に伝えるのが好き
- 面白い動画を取り、編集するのが好き
- 生物と触れ合い、なぜそうなるのかを調べるのが好き
- わかりやすい文章を考え、組み立てるのが好き
- 面白い本を読んで、自分が勝手に想像するのが好き
- 自分の知識を人にアウトプットするのが好き
- 歴史博物館などで詳しく勉強するのが好き
- 卓球で相手にどうしたら勝てるのかを考えるのが好き
- 漫画で絵を眺めてどう思っているのかを考えるのが好き
- 本屋で歩き回り、いろんな本を見るのが好き
- スポーツで全力を出してストレス発散するところが好き
- 運転し、いろんなところへ行くのが好き
- 自分の経験などを記事にするのが好き
- 良本を探すのが好き
- カフェなど、パソコンで仕事するのが好き
- ユニクロなどのファッションで服を選んで買うのが好き
- 計画を立ててコツコツとやるのが好き
- 心に刺さる文章を考えるのが好き
- ビジネス書を読んで実践し、考えるのが好き
- スポーツなどで何も考えずとにかく攻めるのが好き
- 知識を増やすために色々と知るのが好き
- 家にお客様が来るつもりで綺麗に掃除するのが好き
- 自分の健康状態を知ったうえでどうしたら健康維持できるかを考えるのが好き
- 成功者と色々なお話するのが好き
- 本屋で気になる漫画を探すのが好き
- 仕事などで後輩に教えるのが好き
- スポーツで後輩にやり方を教えるのが好き
- 難しい問題にどうしたら解けるかを考えるのが好き
こんな感じに書いていきます。
似た、被っている言葉を見ていくと「考える」「話す(教える、伝える)」となります。
となるとふさわしい職業は以下のとおりになります。
- マーケター
- 教師
- 塾講師
- アナウンサー
- ブログ
- 交渉人
などです。
私は「考える」「教える」が好きなので、手話小学校の運営をさせてもらっています。手話小学校を詳しく知りたい方はこちら
現時点、立ち上げてまだ4か月目ですが、自分の強みである「考える」「教える」を発揮して、今では少しずつ環境が良くなりつつあります。
自分をマーケティングする方法のまとめ
- 自分の好きなこと(名詞ではなく、動詞)を100個ほどリストにする。
- 被ったもの、似ているものを取り出す。
- 取り出したものを並べ、ふさわしい職業を探す
自分をアピールする文言
自分をマーケティングし、自分の強み、ふさわしい職業を探せたのではないでしょうか。
それだけでは採用されにくいです。面接の際、確かに「私は〇〇ができます」とアピールすればいいのですが、「色んな会社がある中でなぜうちの会社なのか?」と聞かれたとき、説明しないと採用されません。
そこでターゲットが登場します。ターゲットは誰なのか?パッと思いつくのが「会社」なのではないでしょうか。
その通りですが、面接の場合、ターゲットは人事、もしくは社長または部長です。
社長、部長、人事の心に響く文言ができたら採用される可能性が高まります。
要は「この人が欲しい」と思ってもらえます。自分の強みをアピールできる文言を一緒に考えていきましょう。
文言の作り方
ターゲットは社長だとします。
マーケティング視点でいうなら社長をお客様に置き換え、自分を買ってもらうようにすることです。
社長に買ってもらうにはどうしたらいいかを考えていくことが大事です。その前に自分の強みをアピールできる文言を考えていきます。
私の場合、先ほどの自分の強みを発掘したとき、「動画」「人と関わる」「文」「本」が出てきました。
まず、何でも構いませんので、キャッチコピーをたくさん作りましょう
「たった一言で心に響く動画クリエイター」「たった1行の文章で人の心に響く」「文章で人の心を癒す」「たった一言で人を動かせる」「一言で女性の心をわしづかみ」「文章の魔術師」など。
ありえない!!!!と思ったキャッチフレーズでもまず作りましょう。
なぜたくさんのキャッチフレーズを作るのか。理由はシンプルです。たくさんあればあるほど適したキャッチフレーズを探せるからです。
まず、「それはあり得ない!」と一切思わず、とにかくとにかくたくさんのキャッチフレーズを書きましょう!
何を伝えるか
キャッチフレーズができましたら、次は何を伝えるかです。
恋愛でいうなら、色んな人がいる中でなぜ自分を選んだのか?の説明を求められたとき、説明できるのが、「何を伝えるか」の基本です。
もちろん、「あなたの頑張るところが好きだから」でも構いませんが、何か一言を加えるとより伝えられます。これと同じような感じで伝えていきます。
「あなたの頑張るところが好き」のうえに「朝早く起きて、勉強したり、料理したり、家事をきっちりこなしているところが好き」と付け加えると「見てくれている」と思うでしょう。
そう、「見てくれている」と思わせるような伝え方が大事でしょう。
会社でいうなら、会社のことを調べるのです。
例えば、売り上げ低迷している化粧品会社に「私は一言で女性の心をわしづかみができます。売り上げ低迷している貴社の発展のためにターゲットである女性の心をわしづかみできる文言をたくさん量産していきます」
と伝えたらどうでしょうか。
売り上げ低迷している会社にとっては「おぉ!この人がほしい!」と思ってくれるのではないでしょうか。
その際、大事なのが便益を付け加えることです。
どのように伝えるか
「何を伝えるか」は便益(※)を意識しなければならないとわかっていただけたと思います。
(※)便益とは都合がよく利益のあること
ここは先程の「何を伝えるか」を具体的に伝えるようにするものです。
たとえば、「生徒会長、部活キャプテンの経験があり、人を引っ張ったこと」では、リーダーシップのある人だとアピールできるのですが、それだけでは足りません。
会社にとって、それで「会社にどう発揮するのか」を知りたいです。
「生徒会長、部活キャプテンの経験があり、人を引っ張ったことがあります。その経験を活かし、日々怠ることがなく、動画制作スキルを磨き、動画制作進行役になれるような位置に立ち、チームをまとめ、他の広告会社を超えるほどの動画ができるように努力します」
のほうが具体的なのではないでしょうか。
文言のまとめ
ターゲットを社長とすると以下の文言ができます。
社長は会社の発展を貢献するような人材が欲しいと思っている。その想いを叶えるつもりで「何を伝えるか」「どのように伝えるか」を考える。
「生徒会長、部活キャプテンの経験があり、人を引っ張ったことがあります。(何を伝えるか)その経験を活かし、日々怠ることがなく、動画制作スキルを磨き、動画制作進行役になれるような位置に立ち、チームをまとめ、他の広告会社を超えるほどの動画ができるように努力します(どのように伝えるか)」
とまとめるのです。
それも社長をターゲットにした文言です。補足として、一番重要なのはターゲットです。
商品を売れるようにする際、ターゲットを決めないと売れないというように、面接も採用されにくいでしょう。
だから、まず、誰に伝えるかを考える事から始めるのです。
イメージとしては、武将に「私は戦力があるので、一緒に戦わせてください」というようなものです。
聴覚障害者の私がお勧めするビジネス書
目標、文言を理解していただけたと思います。では、この記事執筆するのに参考になったビジネス書を紹介させていただきます。また、今の聴覚障害者の私が、当時の私に読ませたいビジネス書を厳選しています。
苦しかったときの話をしようか
赤字経営だったUSJを復活させた森岡毅氏が書いたビジネス書です。森岡毅氏は世界屈指のマーケター(マーケティングのプロ)です。
聴覚障害者の私が尊敬する方の一人です。森岡氏の若いころの苦労話、マーケティングを活かした自分の強み発掘する方法などを書かれています。今まで自分を発掘する方法の本を読んできましたが、一番わかりやすいです。
むしろ、「読みなさい」と言いたいぐらいに強くおすすめします。
起業の天才
リクルート創業者の江頭浩正氏のストーリーでまとめられた本です。約700ページほど文厚い本ですが、ストーリー形式になってて、まるで自分が起業家のように楽しく読めました。
その中でたくさんの失敗があり、失敗しても諦めず、工夫して成功を勝ち取ったストーリーも満載で、心に火をつけることができる内容になっています。
また、江頭浩正氏は採用に力を入れていたとの説があり、どのように採用をしたかを理解することもできるでしょう。
起業を目指す人だけではなく、色んな人に読んでほしいです。
ビジネス書ですが、小説と言ってもいいかもしれません。
1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書
1年365日あり、1日1人が仕事や人生について書かれています。みんなが知っている有名な社長はもちろん、色んな人の言葉で書かれています。
1ページに1人の話が書かれていますが、どれも濃い内容になっており、毎朝読むと新しい気分で仕事や人生に臨むことができます。
1冊のビジネス書に1人の著書が書いている場合が多いのですが、この本ではまるで1冊のビジネス書が1ページにまとまっているのかように濃い内容になっています。
だから、1冊のビジネス書を最後まで読み通す時間がない方にはオススメしたい1冊です。
就職はもちろん、人生でも役に立つことがたくさんかかれています。
マーケット感覚を身に付けよう
就職とマーケット感覚と一体何の関係が?と思うかもしれませんが、まず大きな関係があります。
マーケット感覚とはこれから何が売れるのかを見極めると言うのと同じように、今どんな人材を求められるのかを見極める力も身につくことができます。
というよりも人生においても役に立ちます。今、WEBデザイナー、プログラマーを求めている会社が多いと言われています。そのためにWEB制作スキル、プログラミングスキルを身に付けるべきというように、世の中を動きを見て、今何をすべきかを把握する力も身に付けられます。
先程供述した、文言に関してはもマーケティングを参考したものであり、マーケット感覚にも役に立つことができます。
ただ、マーケティングとは商品を売れるようにするのに対し、マーケット感覚とはこれから何が売れるのかをわかるような力のことです。
何度も繰り返しますが、今の時代、WEBデザイナー、プログラマーを求めているというように、何が売れるのかがわかるようになることもできます。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
就職先を見つけるには、自分が探さないと見つかりません。だから、自分で動いて探しにいくことが大事です。
自分の強みなどを知るためには、好きなことを100個挙げましょう。但し、名詞ではなく、動詞で挙げましょう。被っても似てても構いません。
挙げると適正な職業を見つけることができます。それに応じて会社を調べて、面接で愛の告白をしてしまうのです。
そのために社長または部長などのターゲットを定め、それに応じた文言を考えていくことが重要になります。
採用される確率が高まるでしょう。
また、ビジネス書を読むのも立派な自己投資であり、提供する価値も間違いなく高まります。