聴覚障害者にどういう対応で接したらいいのかがわからなくて悩んで、「聴覚障害者 悩み」で検索し、この記事にたどり着いたのではないでしょうか?
聴覚障害者の悩みを理解しようとしてくれることに、聴覚障害者の私もお礼を申し上げます。ありがとうございます。
この記事は聴覚障害者の特性、考え方、壁を詳しく解説しています。また、主に聴覚障害者の私が経験したことを主に記事にしていますので、ご参考していただけると幸いです。
「見えない障害」の一つが聴覚障害者です。外見ではわからないことが多いです。なので、健聴者が普通に聴覚障害者に話すと、無反応、また、首を傾けて、「知的障害なのか?」と誤解される場合が多いです。私も経験者です。
こういうことがなくしたい想いを込めて執筆しています。役に立てていただけますと幸いです。
目次
聴覚障害者が直面する壁
昇任する機会がない
一緒に働いている後輩が、先輩の聴覚障害者より上司になったという話はうるさいほど聞いています。聴覚障害者の私もそうです。5つ下の後輩が上司候補として、昇任したときのための練習を始めています。
上司になると、部下、上司、取引先など、いろんな人とのコミュニケーションを取りながら仕事を進めないといけません。
よって、会社としては、聴覚障害者は難しいと判断され、平社員のままにさせるという考えが多いです。
情報保障がない
健聴者の場合、耳に頼って理解します。朝礼、放送などの内容はすぐ把握できます。そして、指示の通りに動くことができます。
しかし、聴覚障害者は分からない方が多いです。新人時代での話ですが、朝礼の内容がわからないままで、「お前何してんだよ?今日、夕礼あるんやで!」と言われたことがあります。
今では、仲の良い後輩に朝礼の内容を教えてくれています。(もちろん、お願いはしています)
聴覚障害者の私の、聴覚障害者の友達のお話ですが、1時間の会議出席したが、聴覚障害者の友達は内容が全く掴めません。しかし、会議終了後確認できる議事録で把握ができます。ですが、把握できない部分が多いです。
なぜなら、その議事録は1時間会議あったにも関わらず、結論しか書いてなかったかららしい。聴覚障害者の友達が知りたいのは、なぜこの結論に至ったのかが知りたいと言っていました。
コミュニケーション
人間社会で生きていくうえ、存じの通り、いろんな人がおられます。
聴覚障害者の私も筆談をお願いすると、人によって
- 面倒くさがられる
- シンプルすぎる単語しか書かれてない
- 筆談お願いしたのに、堂々と話しかけられる
などです。(私が経験したことです)
恐らく、書く時間がもったいないと思っているのでしょう。
僕の中ではもちろん申し訳はない気持ちはありますが、特に病院や役場などでは、大事なことはきっちり書いてほしいです。。。
現代、少しずつ壁を壊しつつある
先ほど3つの壁を紹介しましたが、全国各地にある聴覚障害者を初め、色んな人の活躍により、少しずつ壁を壊しつつあります。
コミュニケーションの面でいうとしゃべり書きがあります。(動画あり)
しゃべり描き
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動画のように指で書いて、話しかけると文字が浮かび上がります。
要は書く作業をなくし、指でなぞり、しゃべるだけで文字が浮かびます。
手話言語法が制定され、手話が少しずつ認知されつつあります。
手話言語法とは簡潔に説明すると、日本の言語は日本語ですが、もう一つの言語に手話を追加することです。
本来は日本の言語➡日本語ですが、
今後、日本語の言語➡日本語、手話
になります。
例えば、学校に「手話」という科目を取り入れるなどです。
聴覚障害者の特性
以下は、健聴者が誤解してしまう、よくある聴覚障害者の行動です。
- 聴覚障害者の多くは呼ばれても気づかない➡無視してる
- 話しかけたのに無反応、首を傾ける➡知的障害と思われる
- 聴覚障害者が口話できる➡聞こえる
では、一つずつ解説します。
呼ばれても気づかないと、誰でも無視されたと思ってしまいます。聴覚障害者の私も呼ばれたのに無視したと思い込み、怒った顔してたことがあります。耳が聞こえないと伝えると、逆に誤ってくれました。
話しかけたのに無反応、首を傾けると、「知的障害?」「認知症?」と思われる健聴者が多いです。聴覚障害者の立場は「何言ってるのかを、唇の動きを必死に見ている」ので、無反応だと思われている可能性があります。聴覚障害者の私も必死に唇の動きを見て理解します。
「聴覚障害者=口話ができない」と思い込んでいる健聴者は多いです。聴覚障害者の私はどちらか言えば、口話はできないほうです。口話する場合、「あ」「り」「が」「と」「う」というふうに1つ1つ話します。
聴覚障害者が口話できると聞こえるというイメージしがちですが、そんなことはありません。口話しているときは必死に話していることが多いです。私も口話する時は、頭で意識して、必死に話します。
ただ、聴覚障害者全員そうではありません。育てた家庭などによって違います。
聴覚障害者の特性を詳しく知りたい方はこの本がオススメです。
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ろう者は聴覚障害者を差します。
例えば、一つの言葉に対して、健聴者の見方、ろう者の見方は違います。
一つだけ内容を紹介します。
よくある「~するつもり」
それに対し、健聴者は実際にする人が多く、ろう者は実際にやらなかった人が多いです。
他にもたくさんあるので、この機会に読んで、理解を深めていただけると、非常に幸いです。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
聴覚障害者を理解しようとしてくれることに、聴覚障害者の私も非常に嬉しいです。
ただ、この記事は聴覚障害者の私が感じたことを主に書いていますが、聴覚障害者も人間なので、一人ひとりの受け止め方、考え方は違います。
なので、ご参考していただけると嬉しいです!
この記事を読んでも解決しない場合、公式LINEにて、聴覚障害者の私にご相談も可能です。
一緒に考えていきましょう!