仕組みを知れば、万が一、故障したとしても直せることが多い。
「仕組み」を理解することが大事。健聴者では、仕組みなどをすぐ耳に入るので、理解はできる方が多いのですが、聴覚障害者は仕組みを知らない方が多いような気がします。
聴覚障害者の私が勤務している会社では、私の同期の健聴者は何人かいてます。エアコンを製造していますが、仕組みは3か月ほどで理解できたと聞きました。しかし、聴覚障害者の私が仕組みを理解できたのは、1年ぐらいかかりました。
聴覚障害者に対し、冷たい会社が多いのが現実です。だから、自分が情報を掴みにいかないといけないです。
わからない時は調べる、人に聞くという行動を起こすことが大事。
聴覚障害者の私が仕組みを理解するまでの経緯
同期入社の健聴者と比べ、聴覚障害者の私が仕組みを理解するのに時間がかかりました。
健聴者は3か月ほどで、聴覚障害者の私は1年ほどです。非常に困ってた事です。
質問はしていたのですが、仕事は時間との戦いなので、筆談する時間がないからといって、「やればわかる」という風に答えられました。また、パンフレットもあり、読ませてもらいましたが、社外秘なので、細かい仕組みは書かれていなかったし、図面も拝見させてもらえませんでした。
1年ほど、仕組みがわからないまま仕事を続けていくうち、やっと理解できました。
仕組みを理解しておくってことは大事だなと改めて感じました。
どうやって理解できたかいいますと、私の仕事はオフィス用エアコンを作っています。組み立てしながら、そういう仕組みなんだと考えます。
私が扱っている部品はすべて40種類があり、1つ1つの部品の役割が違います。1つ1つの部品の役割に興味を持つことが大事です。
仕組みはなぜ理解しておいたほうがいいの?
車を組み立てる際、エンジンの内部にいろんな部品があると思うのですが、1つ欠けているのに気づかず、そのまま車を完成させたらどうなるでしょう?
車を動かすことができません。
車にエンジンオイルを入れ忘れたらどうなるでしょう?
車の仕組みがわからないと、どうなるかは答えられないでしょう。
エンジンオイルとは、潤滑油です。人間でいうなら、血液です。エンジンは心臓です。
もし、血液がなかったら心臓は動きません。逆に心臓が動かなかったら血液の流れが止まります。
エンジンも同じです。オイルを入れ忘れたら、エンジンは動きません。
だいたいイメージできたでしょうか。
仕組みがわかれば、説明ができますし、仕事もはかどります。
1年ほどにして仕組みを理解し、そこから、改善など役に立てるようになりました。
だから、仕組みを理解することが大事です。
仕組みを理解するメリット
・なぜそうなるの?と聞かれた時、説明ができる。
・故障した時、修理役に立つ。
・視野が広がる
・大きく伸びることができる。
(例)
◎筋肉の仕組みを知れば、筋トレですぐ成果を出せることができる。
◎脳の仕組みを知れば、勉強の成果がよりよくなる。
◎体の仕組みを知れば、健康役に立つ
仕組みがわからなくてもいける
実際のところ、仕組みがわからなくてもいけます。
聴覚障害者の私も仕組みがわからなくても仕事ができました。なぜなら、指示されたことをやってたからです。
車の仕組みがわからなくても、アクセル、ブレーキ、レバーなど徹底すれば、動かせますね!
世の中には仕組みがわからなくても、何事もなくやっていけることが多いのも事実です。
ただ、会社勤務で10年経っても仕組みがわからないのは、ちょっとまずいかと、私は思います。
会社勤務では仕組みを理解しておいたほうが安心です。
仕組みを理解できれば、より面白くなります!
特に聴覚障害者は、何事でも仕組みに興味を持ってほしいと思っています!
特に障害年金をもらっている方は、年金の仕組みを理解するってことは、感謝してるということになると思うので、理解するといいかもしれません。
まとめ
会社勤務で聴覚障害者に対して冷たいことが多く、仕組みを教えないことが多いのが現実です。
聴覚障害者が積極的、質問していても、仕事は時間との戦いなので、「いずれわかること」と言われることもあります。
プライベートで、仕組みを理解しなくても基本的に問題はないのですが、会社では困ります。
質問するなり、図面やパンレットを見せてくださいなどで上司にお願いしてみましょう。
ダメもとで行動を起こすことが大事です。
あなたの行動に対し、上司は少なくとも評価しています!
もう一度言います。
ダメもとで行動を起こすことが大事です。
「やればわかる」と言われたら、私と同じことをやってみるといいかもしれません!!