聴覚障がい者の読者のあなたへ
人間関係で悩んでいませんか?
- 職場での人間関係で困っている
- 聴覚障がい者協会の活動しているが、人間関係で困っている
- 性格が悪い人を変えたい
という方に向けて、人間関係で悩んだ聴覚障がい者の私が解決した方法を紹介していきます。
この記事では、人間関係の悩みを解決したストーリー形式で紹介していくので、イメージしながら読みやすいように書いています。
人間関係に関する本などを読んで、実践を繰り返してたどりついた「人間関係の悩みの解決にたどり着く可能性が高い方法」なので、悩んでいる方は是非読んでいただけたらと思います!
人間関係の悩みの原因とは
人間関係の悩みの原因は期待
まず、相手を変えようとしないこと
心の指の指す方向 → 心の指を相手に向けると「相手を変えるにはどうすればいいか」しか考えられなくなる。逆に自分に向けると「自分の言動に問題はなかったのだろうか」など、自分を省みられる。
過度に期待しない → 期待しすぎると裏切られたとき、悲しみが出る。例えば、「〇〇さんは変わってくれる」と期待してるとします。しかし、1か月たっても変わらなかった。その時のあなたは裏切られたような気持ちになってしまいます。
聴覚障がい者の私の体験談: 聴覚障がい者の私の周りに、頑固なAさんとの関係で悩んでいた時期がありました。何を言っても「自分は正しい」という言い方で反論されます。しかも、聴覚障がい者協会の活動の関係で切り離せない関係でした。
その時の私の考えは「あの人の頭が柔らかくするには?」「Aさんが動いてくれない」と考えていました。つまり、心の指を相手に向いています。考えても、いろいろと試しても、変わりませんでした。
心の指の向きを相手から自分に変えてみると、「自分の言い方に問題はなかったのか」「自分がまだまだだから頑固な人に認めてないのでは?」と色々と考える範囲が広がりました。
イメージが以下の図です。

他責思考は考える範囲が狭いですが、自責思考は考える範囲が広いです・
他責思考の「Aさんが動いてくれない」を自責思考の「自分の指示が悪かったのか」を考えると、思考の範囲が広くなりました
「自分の指示が悪かったのか」→「まず、自分がお手本として見せたらいいのかな」→「いや、お手本はもうすでに見せてる」→「じゃあ、まず、自分がやって結果が出たら、頑固なAさん動かせるのでは?」
という思考回路ができました。
実際に、まず自分がやって、しばらくして結果が出たら、頑固なAさんは文句が言えなくなり、動いてくれるようになりました。
その体験から学んだのは、人間関係の悩みの多くは「期待」、つまり、心の指を相手に向いているからです。相手に向けると「あの人の頑固な頭が柔らかくするには?」と、相手に関することしか考えません。
心の指を、自分に向けると、考える範囲が広がり、「自分の言い方に問題なかったのか」など、自分を省みて、解決アイデアがたくさん出るようになってきます。
「伝える」の重要性
先ほどは自責思考と他責思考の違いを学んでいただきました。他責思考は考える範囲が狭いのに対し、自責思考は考える範囲が広いです。だから、いろんな解決策のアイデアが出てきます。
さて、「伝える」のも人間関係の悩みを解決するのに重要です。
例えば、「そういわれたら傷つくよ」「そんな言い方はやめてほしい」というのがあります。
恋愛でいうなら、「好き」を伝えないと、相手に伝わらないままです。
むしろ、「好き」だと伝えられず、後悔した経験は何度もあります。もちろん勇気を持って伝えたのに、振られた経験も何度もあります。
でも、「伝えないと変わらない」のです。
少し話が逸れましたが、恋愛も同じく、「好き」を伝えないと相手に伝わりません。
うまく伝えるのは難しいかもしれません。でも、伝えないと変わらないのです。
人にされていやなことを伝えるのは、「自分自身を守る」につながります。伝えた後、その人が変わるかは、その人の課題です。聴覚障がい者の読者のあなたは勇気を持って伝えていいのです。あとはその人が変わるかは様子見ましょう。
変わらなかったら距離を置くなどを検討しておくといいです。
聴覚障がい者の私の体験談:いつも聴覚障がい者の私を見下ろす先輩がいました。最初は我慢していました。しかし、あるとき、先輩の見下ろす言葉で、怒りを覚え、LINEで自分の気持ちを伝えました。
その直後、わざわざ聴覚障がい者の私の家まで来て、謝りに来ました。話を聞くと、悪気はなかったそうです。でも、「後輩だからといって、何でも言っていいと思わないでほしいです」と伝えました。
先輩が変わるかどうかは、その人の課題です。
人に伝えないと変わらないままです。むしろ、伝えないとわからないのです。
繰り返しになりますが、「好き」を伝えないと相手はわからないままです。
伝えないとどうなる?
伝えないと変わらないままだと学んでいただきました。
逆に「伝えないとどうなるか?」について学んでいただきます。
繰り返しになりますが、伝えない限り、現状は変わりません。
しかし、伝えるべきだったのに、伝えずに悪い方向へ行ってしまった事例があります。
伝えるべき場面(場面は、数えきれないほどありますが、厳選しています)
好き勝手でやられる→ これは縁を切るべきですが、特に聴覚障がい者協会や仕事などで一緒に活動しなければならない人と一緒にいたら、ストレスですよね。その時は、上の人に伝えて相談しないと、ストレス溜まっていく一方になります。相談しても、上が聞いてくれない場合、上の上に相談しましょう!
下の人に注意するとき→ 聴覚障がい者協会や会社でいうなら、部長が下の人に注意するとき、伝えなければならない場面が出てきます。注意しないと、聴覚障がい者協会や会社が損するままです。しかし、最近、「パワハラ」という言葉が聞くようになってきて、強く注意を控えているような雰囲気があります。後ほど詳しく供述しますが、パワハラだと思われにくくする注意の仕方はあります。
嫌な思いしたとき→ これは先ほどの「好き勝手にやられる」と似ているのですが、言葉の受け止め方は一人ひとり違います。自分は傷つくつもりはなかったけど、聞く人にとっては傷つく言葉だったというものあります。伝えずに我慢し続けて、自分がストレス溜まってうつ病になった人を知っています。だから、嫌な思いしたときは、「この言葉はいやだから、使わないでほしい」を伝えることも自分を守る手段のひとつです。
聴覚障がい者の私の体験談: 伝えるべき場面はたくさんありましたが、3つ厳選させていただきましたが、3つのことに共通して言えるのが、「伝えないと損する」場面です。
昔の聴覚障がい者の私は嫌な思いをされて、伝えずにストレス溜まってしまいました。聴覚障がい者の読者のあなたは「じゃあ、距離を置いたらええやん」と思ったのではないでしょうか。それができないのです。聴覚障がい者協会の役員で一緒に活動する関係だったのです。
役員任期が2年で、任期が終わる3か月前ぐらい、ストレス溜まっててうつ病になりそうぐらいなときに、「役員降りたい」と伝えました。
すると、引き止められました。それで、上の人に相談し、「引き止められた人に話をつけるよ」と言ってくれました。
定期総会の日がやってきて、役員改選の時間になりました。普通は立候補するための紙を書いて、持っていくのですが、あえて持っていきませんでした。
すると、上の人が注意してくれたおかげなのか、引き止められずに済みました。
その経験から、「伝えないと自分が損することは伝えるべき」だと感じました。
だから、「伝えないとストレスがたまる」と思ったら、勇気を持って伝えに行きましょう!
パワハラだと思われない注意の仕方
二人の上司がいます。どっちがパワハラだと感じるのでしょう?
4回注意しても聞いてくれない部下に注意する場面だとします。
上司Aと上司Bは「4回注意したのに聞いてくれない!何度も言ったのに、あの人はできないんだ!」と内心怒っています。
上司Aは心で思った言葉そのまま伝えています。上司Bは感情をうまく抑えて、やんわりと伝えています。
上司Bは「君の行動を見ていて、悲しかったよ」と伝えていますが、シンプルすぎるかもしれません。
でも、これは部下の考える力を伸ばす言い方にもなります。「なぜ悲しい思いさせてしまったのかな」と考えるのです。
何が言いたいのかいうと、上司Aのように、威圧的な言い方だと部下にとっては「パワハラ」だと受け止められて、訴えられるリスクが高いです。上司Bの言い方は、怒っているけど、うまく感情を抑えて、「悲しかった」だけと伝えています。
まとめると、「悲しい」「うれしい」「悔しい」など、感情に関する言葉だけ伝えると、パワハラだと受け取りにくい。むしろ、「なぜ悲しい気持ちをさせてしまったのか」を考えるきっかけを与える言葉でもあります!
まとめ
人間関係に悩んだとき、私たちはつい「相手を変えたい」と思ってしまいがちです。しかし、実際に変えられるのは“自分の行動”だけです。自分がどう受け止め、どう伝え、どう動くか。
本記事では、聴覚障がい者の私が実際に経験した人間関係の悩みと、その解決方法をストーリー形式で紹介しました。
- 相手に期待しすぎず、自分の心の指を自分に向けること
- 問題があれば、勇気を持って「伝える」こと
- 伝え方ひとつで、相手の受け取り方も変わること
このような視点や行動の変化が、あなたの人間関係の悩みを少しでも軽くしてくれるヒントになれば嬉しいです。
人間関係は難しいですが、だからこそ、悩むことは成長につながります。
「伝えれば、変わる可能性がある」
まずは、あなたが一歩踏み出してみてください。
もし「話すのが苦手」「タイミングがわからない」という方は、LINEなどのツールを使ってみるのも一つの方法です。
あなたの勇気が、よりよい人間関係を築く第一歩になります。
また、伝達スキルを学びたい方はこちら(聴覚障害者も仕事などで「伝達(伝える)スキル」を身につけるべき理由 | ユーケン。チャンネル)