「恋人を作るなら、やっぱり手話ができる人の方がいいのかな?」
聴覚障がい者なら、一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
手話ができる相手なら会話しやすい。
自分のことも理解してもらいやすい。
そう考えると、「恋人も手話ができる人の方が幸せになれる」と思ってしまいますよね。
私自身、手話ができる健聴者と付き合った経験があります。一方で、手話がまったくできない人と付き合った経験もあります。
両方を経験して感じたことがあります。
恋愛で本当に大切なのは、手話ができるかどうかではありません。手話より大事なのは、「お互いを理解しようとする姿勢」と「相性」です。言い換えれば、歩み寄ってくれるか、です。
この記事では、私自身の恋愛経験をもとに、手話ができる恋人・できない恋人との付き合いについて紹介します。
手話ができる恋人を探した方がいい?
もちろん、手話ができる恋人には大きなメリットがあります。会話がスムーズですし、自分が伝えたいことも伝えやすい。
私自身、過去に手話サークルで出会った健聴者と付き合った経験があります。しかし、結果、別れました。
相性や価値観の違いです。
この経験から私は、「手話ができる=恋愛がうまくいく」
ではないと実感しました。
どれだけ会話がスムーズでも、考え方や価値観が大きく違えば、関係を続けるのが難しくなることがあります。だから、「手話できるか」「できないか」よりも、相性が大事なんです。
手話ができない恋人でも付き合える?
私は付き合えると思っています。
実際、私が以前付き合った人の中には、最初は手話がまったくできない人もいました。
もちろん最初は、「ちゃんとコミュニケーションを取れるかな?」という不安もありました。
しかし、実際に付き合ってみると、とても良い関係を築くことができました。
その理由は、相手が私のことを理解しようとしてくれたからです。デートをするたびに私が少しずつ手話を教えました。逆に相手も分からないことがあれば「〇〇の手話ってなに?」と質問してくれました。
その姿を見ることが、私は嬉しかったです。
最初から手話ができることより、「あなたと話したいから手話を覚えたい」と思ってくれること。
私はその気持ちの方が大切だと思っています。
手話ができない恋人とはどうやって会話する?
最初から手話だけで会話する必要はありません。
例えば、
- LINE
- 筆談
- スマートフォン
- ジェスチャー
- 表情
- 簡単な手話
など、使える方法はいろいろあります。
二人にとって一番楽な方法を探せばいいのです。
そして付き合いながら、
「ありがとう」
「おはよう」
「好き」
「大丈夫?」
など、日常的に使う簡単な手話から覚えてもらうのがおすすめです。
→手話ができない恋人との付き合い方|長続きするために大切な5つの考え方 | ユーケン。チャンネル
恋人に手話を覚えてもらうときに大切なこと
ここで注意したいのが、相手に完璧な手話を求めないことです。
健聴者にとって、手話は初めて学ぶ言語です。
すぐに覚えられなくても当然です。
私は手話をスポーツと似ていると考えています。
スポーツを始めたばかりの人が、いきなり上級者と同じようにできるわけではありません。
手話も同じです。少しずつ覚えていけばいい。
昨日できなかった手話が、今日一つできるようになった。
それだけでも成長です。
「なんで覚えてくれないの?」ではなく、「覚えてくれてありがとう」という気持ちを大切にしたいですね。
手話ができるかより「歩み寄ってくれるか」を見る
恋人を選ぶとき、私なら手話の上手さだけでは判断しません。
それよりも、自分のことを理解しようとしてくれる人かを見ます。
例えば、聞き取れなかったときに嫌な顔をせず、もう一度伝えてくれる。
筆談するときに待ってくれる。
手話に興味を持ってくれる。
こうした小さな行動の方が、長く付き合ううえでは重要だと思います。
もちろん、聴覚障がい者側も相手に歩み寄ることが必要です。
「自分は聞こえないから全部合わせてもらう」
ではなく、二人にとってコミュニケーションしやすい方法を一緒に探す。
これが大切です。
手話サークルに一緒に行くのもおすすめ
恋人が手話に興味を持ってくれたら、手話サークルへ一緒に参加するのも一つの方法です。
手話を勉強できるだけではありません。
聴覚障がい者と実際に交流することで、
「こういう場面で困るんだ」
「こうやってコミュニケーションするんだ」
と知ってもらえる機会にもなります。
ただし、無理に連れていく必要はありません。
相手が興味を持ったタイミングで、一緒に楽しむくらいでいいと思います。
聴覚障がい者の恋愛で本当に大切なのは相性
結局、私が一番伝えたいのはここです。
「手話ができる人=自分に合う人」ではありません。
手話ができても価値観が合わない人はいます。
逆に、手話ができなくても、一生懸命あなたのことを理解しようとしてくれる人もいます。
私自身、その両方を経験しました。
だからこそ私は、「手話ができる恋人を探さなければ」と最初から恋愛対象を狭くする必要はないと思っています。
→【完全版】聴覚障がい者は恋愛対象になる?健聴者とのリアルな恋愛 | ユーケン。チャンネル
まとめ|「手話ができる人」より「あなたを理解しようとしてくれる人」
手話ができる恋人には、コミュニケーションしやすいというメリットがあります。
しかし、手話ができるだけで恋愛がうまくいくわけではありません。
私自身、手話ができる相手と別れた経験もあれば、手話ができない相手と良い関係を築けた経験もあります。
だからこそ、「手話ができるか」だけで相手を見るのではなく、「自分を理解しようとしてくれるか」を大切にしてほしいです。
そして、自分自身も相手を理解しようとする。
そのお互いの歩み寄りが、聴覚障がい者と健聴者の恋愛を長く続けるために大切なのではないかと、私は思っています。
