医師から人口内耳を勧められた
お子様に人口内耳をつけてあげたい
人口内耳を検討しているが、不安がある
という方に向けて、人口内耳をつけている聴覚障がい者の私が、入院から手術までの経験をお話していきます。ただ、最終的には自己責任での決断をお願いいたします。これはあくまでも聴覚障がい者の私の経験談です。
聴覚障がい者の私が初めて人口内耳をつけたのは5歳です。経験談の一部は聴覚障がい者の私の記憶と両親に聞いたお話を交えて執筆しています。
医者が5歳だった聴覚障がい者の私に人口内耳を勧めました。両親は当然、不安がありました。
ただ、聴覚障害者の私は、人口内耳埋め込み術を2回受けました。本来なら、終身装着になっていますが、2回目の手術は非常に珍しいとのことです。
なぜ2回目の手術受けたのかは後ほど詳しく供述します。
1回目の手術が5歳、2回目の手術が14歳の時です。
では、聴覚障害者の私が実際に体験したことを記事にしていますので、ご参考していただけると非常にうれしいです。
少しでも不安が解消できたら嬉しいです!また、人口内耳に関する疑問や不安があればご相談はいつでもお受付しています。お問合せよりご相談ください。
目次
人口内耳とは
人口内耳の仕組みは以下の動画をご覧ください。
YouTubeより引用
動画をご覧の通り、頭皮の下にインプラント(体内のほうの機器)を手術で埋め込みます。
以下の写真は、動画で紹介した「サウンドプロセッサー」です。いわゆる、体外装置です。
注)2006年購入したものです。2回目手術後、装着した人口内耳です。
2006年購入した人口内耳は13年間装着し続けてきましたが、古くなり、聞こえの調子が悪くなってきました。それで手術を受けた病院に相談し、調べてもらった結果、黒い線の部分が断線していました。今までは断線してたら交換してきたのですが、部品はもう作ってないとのことなので、新しい人口内耳を買い換えました。
注)この時は手術を受けていません。
今まで人口内耳を変えたのは、4回です。
買い替えが4回となると、費用面の不安が出てくると思います。しかし、費用はほぼありません。ただ、病院によっては違うらしい。聴覚障がい者の私の友人も人口内耳をつけているが、分割払いのようなイメージで、病院へ行くたびに500円払うらしいです。
人口内耳埋め込み手術について
人口内耳をつけるなら、埋め込み手術を受けないといけません。
手術代と人工内耳購入代金を合わせて400万円ほどかかります。
びっくりですよね><!
ですが、聴覚障がい者の私の親が実際に払ったのが1万円です。
えっ?
と思いますよね!
私が払ったわけじゃないので、詳しい話はわかりませんですが、親に聞いた話です。
理由は助成金です。
みなさんが存知のとおり、健康保険、高額医療費支給制度があるからです。
高額医療費支給制度については以下のリンクに詳しく書かれています。
https://hoken.kakaku.com/insurance/gma/select/high-cost/
ただ、県によって違うので、病院などにお問合せなどしてみてください。
親の話によると、1万円の内訳は、入院での食事代だそうです。
入院生活について(私の経験談)
5歳の時も、14歳のとき、手術2日前入院しました。
入院当日
お医者さんから2日後に控えている手術の説明受けます。
5歳の時は、父親と祖父母が説明を受けにいきました。私と母と妹は病室で待機してた記憶があります。
説明を受ける際、資料ももらえるので、何度も読み返すことができるし、何度も質問ができます。
入院2日目
麻酔医による問診を受けます。
問診内容は以下の通りです。(記憶だけですが・・・・)
- グラグラしている歯はないか?
- 階段上るとき息切れはないか?
- 手術経験は?
- 体に何か病気はないか?
看護婦さんに髪の毛の一部を剃ってもらいました。
理由は、耳の後ろのあたりにメスを入れ、万が一、髪の毛が頭の中に入ってしまったら困るので、剃ってもらいました。
手術前日だということがあり、夕食抜き、21時以降、飲まないようにしました。
手術当日(入院3日目)
手術2時間前、看護婦による検温を受けました。手術しても大丈夫ということでしたが、朝ご飯は抜きました。
手術30分前、手術の看護婦さんが私を迎えにきて、手術室まで連れてもらいました。
5歳での手術
30分で手術が終えたそうです。
麻酔から覚めたのは、手術から8時間後だったそうです。ですが、手術翌日までベットで安静してたらしいです。
14歳での手術
3時間かかりました。
故障したインプラントを取り出し、新しいインプラントを埋め込むだけで3時間長くない??と思ったのではないでしょうか。
お医者さんの説明によると、1時間だという説明があったそうです。
なぜ2時間遅れたのか?
理由は、5歳の時、埋めたインプラントのところに膿が溜まってたからです。無理に埋め込むと危険だと判断した執刀医は、左耳に埋め込むという方法を、私の両親に提案をしました。両親の許可をもらい、右耳に埋め込みました。
その時は、執刀医が手術中に抜け出し、両親に説明したそうです。
入院生活3日目~退院
その日からご飯、食べれます。
3日目から10日目、毎日9時、19時、点滴を受けました。傷口にばい菌が入らないようにするためだそうです。
9日目(手術から1週間後)は抜糸されました。
抜糸まで、毎日お医者さんが、調子はどうですか?と見に来ます。
その他にご質問があれば、お気軽にお問合せにてご質問ください。
退院後について
退院したら終わりではありません。
私の場合、退院してから2日後、音入れした記憶があります。
音入れとは、人口内耳に音を入れ、聞こえるようになることです。その時点で、人口内耳つけて、初めて音が聞こえるようになります。
そして、マッピングというのがあり、簡単に説明しますと、音の調整です。
人によって、音の聞こえ方が変わりますので、細かく調整しなければなりません。なので、私の場合は、退院後、半年までの間は週に1回、リハビリに通って、マッピングと聞こえの訓練を受けました。
慣れてくると、月に1回、半年に1回、年に1回、という感じに間隔が広くなっていきます。
個人によって違うので、そこはリハビリの先生の指示に従うことが大事です。
人工内耳に問題が生じたらどうすればよいか
「聞こえの調子が悪い」と思ったら、まず、電池を変えてみてください。
電池を変えても、治らない場合、お子様がろう学校(聴覚障害者支援学校)に通っている場合、担任教師、または聴能先生にご相談してみてください。
ただ、聴能先生でも解決できない場合があり、その場合、手術した病院で対応してもらうことができます。
普通の学校に通っている場合、普通の学校に通っている聴覚障害児を指導している(通信教育)ろう学校も通っている方は、その先生に相談してみてください。
また、手術してくれた病院に相談してみてください。
その中で、部品が壊れている場合があり、交換してくれます。
まずは、自分が電池を変えてみて、改善しない場合、素人判断せず、ろう学校の先生、または病院に相談することが大事です。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
私の経験、両親から聞いた話を元に記事しましたが、少しでも不安の解消ができれば、非常に嬉しいです。
ただ、私の場合、2回手術受けましたが、先ほど供述しましたが、非常に珍しいケースだとのことです。
私の周りに人口内耳装着している方は6人いますが、2回目手術受けた方はいませんでした。
ただ、聴能先生のお話によると、人口内耳が嫌で、インプラントを取る手術した方がおられたそうです。
もう一つ、大事なのは、サッカー、野球、ボクシングなど、人口内耳にぶつける可能性のあるスポーツは、できればやらないほうが安心です。ぶつけたら故障する可能性があるからです。
気になること、些細なこと、なんでもいいので、お問合せにてご質問してみてください。