聴覚障害者

聴覚障害者に教育する際に、特性を理解して教育したほうがいい理由

このサイトを訪問した方は聴覚障害者への教育で悩んでいる研修担当、あるいは、健聴者の先輩ではないでしょうか。

聴覚障害者の私も新入社員時代で健聴者の先輩に教育を受けたわけですが、上手くいかないことが多く、聴覚障害者へのより良い教育を行うためには聴覚障害者の特性を理解しないと難しいのでは?と私は考えています。

私も学生の時、知的障害の人に教育したことはあったのですが、教えても教えても何度も聞いてくれず、知的障害に詳しい先生からの助言で「知的障害の人には繰り返して教えないと身につかないよ」と教えてくれました。

助言を受け、知的障害に根気よく何度も教え込み、半年ほどで、成長ができました。もし、知的障害の特性を理解できず、そのまま教育を進めてたら、何も教えず、無視してたかもしれません。

このように障害の特性を理解したうえで教育も大事だと考えています。理解できてなかったら、無視したり、冷たい目を見てしまいます。なので、特性を理解することが大事です。

聴覚障害者の特性

聴覚障害者といっても、障害の程度は様々です。大きく分けると以下の通りになります。

軽度聴覚障害

重度聴覚障害(私)

または、聴覚障害知的障害聴覚障害視覚障害など、重複障害の人がおられます。

細かくいうと

難聴

ろう者

というワードがあります。

難聴は耳が少し聞こえる人ろう者は全く聞こえない人を差します。

聴覚障害者同士であれば、「僕はろう者」と言っています。逆に少し聞こえる人なら、「難聴」と使い分けています。

相手が健聴者であれば、「聴覚に障害があります」と言っています。(僕の場合、こう使い分けています)

聴覚障害者の特性を詳しく教えて

理科で学んだことはあると思うのですが、デシベル(dB)というのがあります。

dBとは音の強さです。

会社の健康診断など、聴力検査を受けると、デシベルというの表されます。

https://www.rex-rental.jp/faq/product/934/noiseより引用

どの程度の難聴なのかという目安が以下の表になります。

正常者 0dB
軽度難聴 25~39dB
中度難聴 40~69dB
高度難聴 70~89dB
重度難聴 90dB以上

僕は3年に1度は病院で聴力検査を受けていますが、聴力検査で補聴器(人工内耳)を外した状態で受けて、最大音を出されても、僕は全く聞こえません。

なので、僕は聴力に一切頼らず、手話や文字に頼っています。

「重度難聴=口話できない」というイメージを持たれがちですが、口話できる人もいます。

聴覚障害者といっても種類は様々で、元々は健聴者だったが、何があって聞こえなくなったという後天性の人の場合、口話ができる場合が多いです。

私は、先天性で健聴者の経験もしてないので、口話はリハビリテーションによって身に付いたのですが、100%できるとは、限りません。

障害の程度、いつから難聴になったか、などによって特性が違います。

聴覚障害者への対応方法(教育方法)

先ほど供述しましたように、聴覚障害者といっても、様々な特性があると学んでいただきました。

まず、聴覚障害者の私(重度難聴)の場合、補聴器(人工内耳)を外した状態では、全く聞こえません。逆に人工内耳をつけたら、聞こえるようになりますが、何言っているのかまではわからないです。なので、主に筆談・手話です。

要は、人工内耳をつけても、聞こえに頼らず、筆談・手話で会話を進めています。

健聴者と会話する際、主に筆談になりますが、状況によって筆談できない場合、私は、必死に唇の動きを見て、認識をします。

人口内耳をつけながら唇の動きを読み取る時と、人工内耳を外した状態で唇の動きを読み取る時では全く違います。

前者は60%ぐらいは理解できますが、後者は20%ぐらいです。

以上が重度難聴(僕)への対応方法です。(重度難聴でも口話できる人がいます。)

先ほど、供述したとおり、障害の程度、いつから難聴になったか、などによって特性が違いますとありますが、対応方法も分かれます。

口話できるか、筆談しなければならないのか、どのような対応すれば、理解してくれるかを、聴覚障害者本人と話し合って、教育を進めることが大事になります。

もちろん、聴覚障害者から手話を教えてもらい、覚えながら進めていくこともできます。私も、毎日使う手話を教えました。

「おはようございます」「お疲れ様です」「ありがとうございます」などです。

新入社員研修で受けた教育方法

実際に私が新入社員で研修を受けました。受けた教育方法ですが、マンツーマン教育がほとんどでした。

講師が前もって作成した資料を渡され、僕が読みながら、講師が補足を紙に書いてもらいながら進めていきました。

中に講師の予定が合わず、健聴者と集合教育を受けることがありましたが、一番前の席に座り、人事担当も僕の隣に座って、ノートに講師の話を書いてくれました。

研修期間で、朝礼、終礼があり、その時は健聴者と一緒に挨拶をしましたが、わざわざ教育担当がホワイトボードに書いてくれました。

その対応には、感謝しかありません。なぜその対応を受けることができたのかいうと、今働いている会社に2週間の就業体験を受けた時、就業体験最終日にアンケートがあり、要望に書いたことを反映してくれたのだと考えています。

まとめ

聴覚障害者に教育する際、まず特性を理解しないと難しいと、私は思っています。

私が経験したように、今働いている会社に入社する前、2週間就業体験の際、人事部もどう対応したらいいかわからず、僕もどうしたらいいかわからず、お互い戸惑っていました。

その時、学生ということがあって、先生が少し手伝ってもらいました。ですが、就職体験初日、最終日だけで、それ以外は自分の力でしましたが、人事部もそれを見て、最終日にアンケート渡され、要望を書いたことによって、入社後の研修に活かせたのだと思っています。

僕が言いたいことは、聴覚障害者に教育する際、特性を理解したうえで教育することが大事です。

もし、要望アンケートがなかったら、入社後の研修はうまくいかなったかもしれません。本来なら、自分が要望を出しに行くべきだったかもしれませんですが、戸惑って言えなかったと反省しています。

ただ、私みたいに人見知りで、要望が言えない人は、どうしたら理解できるかなどを聞いてあげるのもいいかもしれません。

あなたの悩みごとがあれば、私に相談に乗らさせてください