このサイトに訪問した聴覚障がい者は仕事の改善に関する悩みを抱えているのではないでしょうか。
- 仕事で成果を残したいので、何かアイデア出しをしているが、どう出したらいいわからない。
- アイデアの本をいろいろ読んでいるが、どういった方法がわからない
- アイデアの数をこなしているが、なかなか採用してくれない
という人に向けて、アイデア発想の基本中の基本を学んでもらいます。
アイデア発想の基本中の基本を身につけていただくとアイデアが自然と浮かぶようになります。
聴覚障がい者の読者のあなたに質問です。アイデアとは、たくさん出れば出るほど採用される確率が上がると思いますか。
最後まで読んでいっていただくと、答えがわかるようになってきます。
少し話が逸れますが、アイデアは算数のようなものだと、聴覚障がい者の私は思っています。
算数を勉強するとき、まずはもちろん、基本中の基本から始めます。それを身につくと応用問題も解けるようになっていきます。
数学も公式を覚えていたら、因数分解、三平方の定理などが解けるようになるのと同じです。
アイデアも公式のようなものを後ほど紹介しますが、聴覚障がい者の私も実際に仕事で活かしていくと噴水のようにどんどんアイデアが湧き出るようになりました。
アイデア発想の方法を知るまでは、ひたすら考えてもなかなか思いつきませんでした。思いついたとしても、効果のうすい改善だったり、激ムズ改善だったりでした。
少し話が逸れましたが、アイデアとは、たくさん出れば出るほど採用される確率が上がるのかどうか、一緒にみていきましょう!
目次
アイデアの基本中の基本とは
基本中の基本は2つあり、紹介していきます。
アイデアは既存の組み合わせ
アイデアは組み合わせてできたものがほとんどです。
例えば、
- ケース+タイヤ=スーツケース
- リンゴ+飴=リンゴ飴
- 携帯+パソコン=iPhone
- インク+消しゴム=フリクション
身近なモノのほとんどはアイデアの組み合わせによってできています。
アイデアはゼロから考えるイメージしがちですが、これは最終手段です。
組み合わせは地道にやっていくことも大事です。
例えば、
- リンゴ+おじさん=りんごを配布するおじさん
- インク+タイヤ=インクジェットタイヤ
- コップ+時計=洗えるコップ型時計
- 本+飴=??(思いつかない)
このようにいろいろ組み合わせていくといろんなアイデアが噴水のように出てきます。「本+飴=??」のように、ありえない組み合わせ、思いつかなくてもいいので、とにかく色々組み合わせていくことも大事です。
ただ、組み合わせて終わりではありません。
アイデアをたくさん出すのが重要ではない!?
先ほど紹介したアイデアを色々と組み合わせていくと、たくさんのアイデアが出ます。100個ほど、既存と既存の組み合わせを地道にやっていくと、最低70個のアイデアは出ます。
しかし、「たくさんアイデアを出す」と「アイデアを形になる方法を考える」は別物です。
頑張って100個のアイデアを出したとしても選ばられる確率は低いです。「アイデアを形になる方法を考える」は選ばられる確率を上げられます。
スキャンパー
形になれるアイデアを考えていくためには、先ほどお話したアイデアの公式のようなものを使っていくと有利です。
アイデアの公式のようなものが以下の7つです。
「公式のようなもの」と表現しましたが、これは「スキャンパー」と言います。
- 代用・・・何か代用できないか?
- 結合・・・何か何かと組み合わせられないか?
- 適応・・・ほかの何か応用できないか?
- 変更・・・何かを変えられないか?
- 転用・・・何かをほかのことに使えないか?
- 削減・・・何か減らせるか?
- 逆転・・・何かを逆転させられないか?
以上の7つの質問を自分に対してしていきながら、アイデア出ししていく方法です。
ビジネス書のアイデア発想方法の本を読んだことがあるならば、いろんなフレームワークがあります。ただ、色々とあるのと、使い方を身につけていく必要があります。
スキャンパーは7個覚えていくだけです。しかも、7つの質問をしていくだけで形になるアイデアが考えらえるようになります。
これは、僕が聞いたお話です。事実性は保証できませんですが、その上に僕の考えも書いていますが、参考としてとどめておいていただけると嬉しいです!
iPhoneを開発するとき、アメリカのテキサス州のおばあちゃんが説明書なくてもスムーズできる方法はないか、頭を捻っていったそうです。
先ほど供述したように、携帯とパソコンを組み合わせて生まれたのがiPhoneです。
ここからは僕の考えです。
普通に考えていくと、パソコンはマウスまたはマウスパットが必要です。
普通に考えていくと、携帯+パソコンを組み合わせると、カラゲーを机の上に置いて、画面を見ながらマウスで操作していくイメージするのではないでしょうか。
ただ、これではやりにくいです。
そこで、先ほどの7つの質問が登場します。それぞれ自分に対して質問していきます。
- 代用・・・何か代用できないか? →カラゲーの画面の部分をモニターにできないか?
- 結合・・・何か何かと組み合わせられないか? →マウスの代わりにタッチ画面で操作できるようにはなれないか?
- 適応・・・ほかの何か応用できないか? →??(思いつかない)
- 変更・・・何かを変えられないか? →カラゲーの画面をもう少し大きくできないか?
- 転用・・・何かをほかのことに使えないか? →??(思いつかない)
- 削減・・・何か減らせるか? →マウスを無くせないか?
- 逆転・・・何かを逆転させられないか? → カラゲーのボタンの部分を切り離して、小さなキーボードに付けられないか。
聴覚障がい者の私がiPhone開発者の立場になったつもりで考えてみましたが、7つの質問をしていくと、解決方法を色々と浮かびました。ありえない解決策もありますが、素直に思ったことを書いてきました。
実際、iPhone開発者はどう考えたのかはわからないのですが、少なくともフレームワークより7つの質問のほうが色々と考えられるようになるのはわかるのではないでしょうか。
- アイデアは既存と既存の組み合わせ
- スキャンパー(7つの質問)を使って、いろんなアイデアを出す
スキャンパー(7つの質問)
- 代用・・・何か代用できないか?
- 結合・・・何か何かと組み合わせられないか?
- 適応・・・ほかの何か応用できないか?
- 変更・・・何かを変えられないか?
- 転用・・・何かをほかのことに使えないか?
- 削減・・・何か減らせるか?
- 逆転・・・何かを逆転させられないか?
アイデアの出し方
アイデアは「既存と既存の組み合わせ」「スキャンパー(7つの質問)」をキーワードに学んでもらいました。
アイデアを出すために大事なのは、目的を持つことです。もうひとつ大事なのは制約条件を知ることです。
アイデアと目的の関係
冒頭にも書きましたが、「アイデアとは、たくさん出れば出るほど採用される確率が上がるのかどうか」とあります。
そこで目的があると、達成のためのアイデアが考えられるようになってきます。
例えば、聴覚障害者の読者のあなたが大阪住みで、東京で朝の9時からイベントがあるので、行きたい。しかし、イベントがあるのは、2日前で知った。明日はイベントがあって、現在は夜の18時。さらに2万円しか持ってない。
つまり、大阪から15時間以内で東京に着かないとイベントに間に合わないということになります。
どうすればいいか、少し考えてみてください。
このように東京のイベントといった目的を持つと、ふさわしいアイデアが思いつくようになってきます。
考え方については、後ほど詳しく供述します。
制約条件とは
なぜ制約なのか?
冒頭にも書いたのですが、「アイデア発想の方法を知るまでは、ひたすら考えてもなかなか思いつきませんでした。思いついたとしても、効果のうすい改善だったり、激ムズ改善だったりでした。」
とあります。
つまり、聴覚障がい者の私は予算いくらまで使えるのか、時間どれぐらいかかるのか、品質はどうなのか、までは全く考えずにアイデア出しをしたということです。
だから、予算より超えたり、激ムズ改善案になってしまったことも何度もありました。その経験から学んだのが、予算や時間、品質の制限がある中で、アイデアを考えていく必要があるということです。
そこで登場するのが、制約条件の「QCD」です。
QCDとは、Q(品質)、C(コスト)、D(納期)です。
お金がたくさんあれば、クオリティの高い業者に依頼したり、多めに人を雇って納期を早めたり、高い品質が作れるでしょう。
しかし、なかなかそういかないのが、現実です。
例えば、予算50万円で、期限は1か月で、売上1000万円を作れるような製品を開発せよといったミッションがあったとします。
これはやるとなると激ムズミッションですが、このように制約条件がある中で、アイデアを考え出すということです。要するに、制約条件があるからこそ、形のあるアイデアが作れるようになるわけです。
期限が1か月しかないので、1ヵ月限定で10人雇うというなら、1人10万円だとすると、100万円です。予算より50万円多いし、材料を買うお金がないので、実現はほぼ不可能でしょう。
自分が持っているスキルを活かせるところは自分でやって、できないところは業者に15万円払ってお願いする。残り35万円は品質の高めの材料を買う。これなら実現できる可能性はあります。
制約条件を理解し、アイデアを形になるように考えていくことが重要です。
確かにアイデアはたくさん出していくことも大事です。ただ、形になれるアイデアも考えないと意味がありません。だから、形になれるアイデアを重点的に考えていく意識が重要です。
大阪から東京へ
先ほど、大阪から15時間以内で東京までつかないといけないというお話がありました。
制約条件を一旦無しで考えていくと以下のアイデア(方法)があります。
- 新幹線
- 飛行機
- 車、レンタカー
- 船
- 自転車
- バイク
- 徒歩
そこで、制約条件を設けます。
- 品質(スキル)→ 車免許
- コスト(お金)→ 20000円
- 納期(時間) → 15時間
とします。
聴覚障がい者の読者のあなたは車免許は持っているが、車は持っていません。お金は2万円しかありません。現在は18時で、15時間以内で東京に着かないといけない。また、イベントの参加費は5,000円とします。
制約条件がある中で思いつくアイデアは以下のとおりです。
21時発の夜行バス(往復で1万円)に乗り、朝の6時半に東京に到着し、イベントに参加。帰りも夜行バスで大阪に帰る。
となると、ご飯も含めて、18000円ぐらいでしょう。
ここまで読んでみて、アイデアをたくさん出すより、形のあるアイデアを考えるほうが重要だとわかったのではないでしょうか。
【重要】制約条件があるからこそ、形のあるアイデアがつくれる!
まとめ
アイデア発想の基本中の基本は「組み合わせ」「スキャンパー(7つの質問)」です。
スキャンパー(7つの質問)
- 代用・・・何か代用できないか?
- 結合・・・何か何かと組み合わせられないか?
- 適応・・・ほかの何か応用できないか?
- 変更・・・何かを変えられないか?
- 転用・・・何かをほかのことに使えないか?
- 削減・・・何か減らせるか?
- 逆転・・・何かを逆転させられないか?
ただ、アイデアはたくさん出すより、形のあるアイデアを考え出すことが重要です。
そのために、アイデアに「目的」「制約条件」を設けることです。
聴覚障がい者の読者のあなたがぜひアイデア発想方法を学んで、仕事で成果をたくさん出していきましょう!
アイデアでどうしても行き詰まったらお問合せより相談していただけると嬉しいです!