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【健聴者必見】聴覚障がい者と筆談する際の3つの注意点とは?

  • 聴覚障がい者と筆談するときの注意点ってあるのかが知りたい
  • 聴覚障がい者との筆談で時々通じないことがあると悩んでいる
  • 聴覚障がい者に対しての伝え方を知りたい

健聴者によくある悩みですが、聴覚障がい者の文章能力が理解できたら、筆談で通じるようになります。

この記事では、聴覚障がい者の方にわかりやすく伝える方法を紹介しています。

聴覚障がい者の私が、聴覚障がい者の方に、文章教育し、教え方もいろいろと工夫してたどり着いた「わかりやすく伝える方法」なので、筆談で通じないと悩んでいる方はぜひご参考していただけると嬉しいです!

(※)筆談とありますが、この記事では文字によるやり取りの全般を指します。スマホでのやりとりなども含む。

なぜ必死に書いても伝わらないのか

仕事を教えるために必死に書いたのに、伝わらないと「書いた時間がムダ」と思うかもしれません。

しかし、必死に書いても伝わらない理由は必ず存在します。

実は、聴覚障がい者の私も新社会人のとき、必死に書いてくれたのに、理解できなかった。こういうことが毎日ではありませんですが、何回かありました。今思えば、非常に申し訳はないです。

もちろん、聴覚障がい者の私の文章能力の足りなさもありますが、その時は難しい言葉ばかり書かれたので、理解が追いつきませんでした。

例えば、記憶が新しいと言えば、新型コロナ流行時、ニュースで「医療ひっ迫している」とよく流れていました。しかし、初めて「ひっ迫」という表現を見たとき、どういう意味かわかりませんでした。

このように、難しい言葉が理解できない聴覚障がい者の方も多いです。

必死に筆談しても伝わらない理由は難しい言葉を使っているからです。

ただ、難しい言葉を使っても通じる聴覚障がい者もたくさんいます。

例えば、自分で言うのなんですが、聴覚障がい者の私はほぼ毎日、1日15分読書しているので、難しい言葉もたくさん出会っているので、慣れています。

このように、難しい言葉とたくさん出会って、慣れている人もいます。

筆談するときの注意点

先ほど、必死に筆談しても伝わらないのは、難しい言葉を使っているからだと、学んでいただきました。

さて、それを含めて、注意点を紹介していきます。タイトルのとおり、注意点は3つあります。

難しい言葉をできるだけ使わない

難しい言葉を使わないように文字を書くと、その分、文章が長くなりますが、伝わりやすくなります。

先ほどの「医療ひっ迫している」を例にしていきます。

もし、聴覚障がい者の私が、聴覚障がい者の方に、「医療ひっ迫している」を説明するなら、「病院に入院しようと思っていてもベットが足りない」と伝えていると思います。

【普通の文章】

●医療ひっ迫している

【わかりやすく変えた文章】

●病院に入院しようと思っていてもベットが足りない

このように、文章は長くなりますが、後者のほうがわかりやすいのではないでしょうか。

わかりやすい文章にすると文章は長くなりますが、もうひとつ注意してほしいのが、長すぎず、短すぎないことです。

書かれた内容を汲み取るよう、心がける

筆談の内容を正確に理解するために汲み取る必要があります。

まず、最初から最後まで注意深く読んであげてほしいです。

聴覚障がい者の私が初めて仕事で失敗したときに上司へ報告するために筆談して、見せました。上司が注意深く最後まで読んでもらったが、伝わらなかった。しかし、上司がなにかを汲み取ってくれて、筆談して、「言いたいのは、これだね?」と言われ、トラブルが解決しました。

もし、あの時、上司が汲み取ってくれなかったら、トラブルがさらに大きく発展していたかもしれません。

最初は汲み取るのは難しいかもしれません。ですが、少しずつ汲み取ってくれるようになります。

聴覚障がい者の私の職場でも、初めは通じなかったことが多かったですが、今では、聴覚障がい者の私が書いた文章がおかしくても、汲み取ってくれています。

わからないまま放置にしない

最後に一番大事なのは、わからないまま放置にしないこと。

聴覚障がい者の私も、わからないのにわかったふりにされ、その後、トラブル発展につながったという経験があります。

おそらく相手は「意味はわからないけど、忙しいし、書く時間もないからとりあえずわかったふりにしよう」と思っただろうけど、その結果、トラブルにつながりました。

もちろん、相手がわかるように文章を書けてなかった聴覚障がい者の私も問題がありますが、もしあの時、「わからない」と言ってくれたら、相手がわかるような文章を作り直しています。

わからないまま放置にしない。これが一番大事です。「忙しくて書く時間もない」という気持ちは非常に理解できます。しかし、「ここは大事なお話」だと自覚して、話し合ってほしいです。

また、理解はできたけど、もう少し情報が欲しい場合があるでしょう。その場合、「もう少し詳しく聞かせてくれる?」とやんわり伝えてあげましょう!

【わからないときは】

●「わからない」もしくは「どういう意味ですか?」と伝える。

【理解できたが、もう少し説明がほしいとき】

●もう少し詳しく聞かせてくれる?とやんわり伝える。

もう一度言います。わからないまま放置にしないことです。理解できたけど、もう少し説明がほしいときはお願いする。

何度も繰り返しますが、これはとても大事です!

文字でのやり取りで役に立つツール

電子メモボード

これは、最近お店でよく見かけるようなった電子メモパッドです。

書いて消せるのが特徴で、紙を一切使わなくてもコミュニケーションができます。また、「書いて消せる」ので、会社の機密情報を書いてる場合、外部に漏らさずに済みます。

筆談するだけのために紙を使うことで、余計なコストを使わずに済みますが、紙を使うメリットはあります。

先ほど供述したように、わからないのに、放置されて、その後トラブルが起きた時、そのとき、紙に書いてたら、強力な証拠になります。

言った言ってないというトラブルが避けられます。

また、メモとして残せます。例えば、紙を書いて仕事の指示をされたとき、その紙をくださいと言って、メモとして置くこともできます。

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手のひらのサイズ電子メモパッド

先ほどは少し大きめの電子メモパッドを紹介しましたが、次は手のひらサイズ(ポケットサイズ)の電子メモパッドです。

先ほど紹介した大きめの電子メモパッドはポケットに入らないサイズで、もし、上司などから急な連絡などがあった場合、置いてる場所によって取りにいかないといけません。取りに行くことで、仕事が止まり、ロスになってしまいます。

そこで、ポケットサイズも常備しておくと、急な連絡があっても、すぐポケットから取り出せて、筆談できます。

ただ、画面は小さいので、長文には不向きです。あえて、長文を書く場合、小さい文字で書くか、文章を削っていくしかありません。

例えば、「明日の15時~ 4階会議室B 会議あります」

という風に、シンプルにしても伝わります。

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UDトーク

これはスマホアプリで、相手の声を文字化できるアプリです。

UDトーク

UDトーク

Shamrock Records, Inc.無料posted withアプリーチ

相手の声を順次に文字に反映してくれますが、発言内容の100%反映してくれるわけではありません。

簡単にいうと、声は合ってるけれども、反映内容は違うということです。

例えば、声は「おはようございます。今日も1日ケガなく頑張っていきましょう!」で言ってるけど、「ご飯ございます。今日も1日ケガなく頑張りましょう」という感じに反映されます。

ですが、多くの場合は前後の文脈の内容によって内容を掴める場合が多いです。それでもつかめなかった部分は直接確認します。これは先ほどの「わからないまま放置しない」と同じです。

実は、過去に使い始めたばかりのころ、UDトークに頼りすぎて失敗したお話があります。自戒の意味を込めてお話しますので、注意をお願いします。

UDトークに頼りすぎて失敗したお話

朝礼のとき、上司の発言をUDトークで文字変換してくれています。そのとき、「1時から社長の視察があるので、それまでに身の回りの整理整頓をお願いします」と書いていました。

聴覚障がい者の私は、1時だと思い込み、普通に仕事していました。すると、いきなり「なんで整理整頓しないの?」と職場仲間に言われました。

1時からだと思った聴覚障がい者の私は「社長の視察は1時からですよね?」と確認すると、11時からだったのです!

それで慌てて身の回りの整理整頓をして、視察開始ギリギリで済ませることができました。

その反省を活かして、視察などの大事なイベントがあるとき、UDトークに書いてる時間が合っているかを確認しています。

まとめ

聴覚障がい者と筆談する際の注意点は3つです。

  • 難しい言葉を使わない
  • 書かれた内容を汲み取るよう、心がける
  • 分からないまま放置にしない

特に初めてのときは、書かれた内容を汲み取るのは難しいかもしれません。聴覚障がい者の私の経験上、コミュニケーションを何度も取れば、汲み取ってくれるようになりました。

始めの頃は、「意味が分からない」ということが何度も出てくると思います。わからないまま放置せず、わからないときははっきりとわからないと伝えてあげてほしいです。

筆談に関する悩みがあれば、お問合せよりご相談ください。聴覚障がい者の私が回答させていただきます!