このサイトに訪問した聴覚障害者は大学4回生、高校3年といった最終学年の方で就職活動を始めようとしているけど、何をしたらいいかがわからなくて悩んでいる方なのではないでしょうか。
この記事では聴覚障害者の私が経験した就職活動をもとに記事執筆しています。ご参考していただけると幸いです。
この記事の内容は以下の通りです。
- 自己分析
- 採用されるための自己啓発
- 面接対策
どれも就職に大切なことです。聴覚障害者の私も先ほど供述した3つのことを徹底し、某メーカーに内定頂くことに成功。
会社側は利益を生み出す人が欲しいです。だから、聴覚障害者の読者のあなたが利益を出せそうな人だと認めてもらうように努力しないといけません。言い換えれば、リーダーシップのある人です。
初めから少し厳しい事を書きましたが、事実です。
事実かどうかを確認したい方は進路指導の担任、あるいは父親に聞いてみてください。きっと聴覚障害者の私と同じことを言うに違いないでしょう。
目次
自己分析
適材適所という言葉があるように、自分が適する仕事を探すために自己分析が必須になってきます。
言い換えれば、自分をブランドにしてしまうことです。よくある例がapple。
appleは高い。ですが、最高の品質、素敵なデザインなどのブランドがあるから買います。
全くこれと同じく自分をブランドにしてしまうことも自己分析の一つです。
自己ブランドを作る手順を解説していきます。
自己ブランドの方程式
好きなこそ上手になれ、ということわざがあるように、まず自分の好きなことを知りましょう。すでに好きなことをやっているかた、見つけている方は飛ばしても構いません。
聴覚障害者の読者のあなたの好きなことは何ですか?
聴覚障害者の私はパソコンが好きです。ただ、パソコンが好きだけでは適する仕事が見つかりにくい。
ここまで読んでみて「この筆者、頭おかしいんじゃないの?」と思う気持ちが出てくると思いますが、考えてみてほしい。
パソコンが好きということは、色々あります。
パソコンそのものが好きなのか。パソコンを作るのが好きなのか。パソコンの内部を見る事が好きなのか。パソコンを解体して何かを応用することが好きなのか。パソコンで記事を書くことが好きなのか。パソコンを教えるのが好きなのか。
本当に色々あります。このように深堀しないといけません。
ちなみに聴覚障害者の私はパソコンが好きなのは、記事を書くためにキーボートを打つことが好きです。
パソコンを作る、内部を見るのは興味がありません。ただ、最低限の知識は持っていると思います。
分かりにくい方がおられるので、一つの例を出します。
聴覚障害者の読者のあなたが手芸好きだとします。
手芸好きというのは、手芸用品を売ることが好きなのか。手芸自体をやることが好きなのか。手芸を教える事が好きなのか。手芸の部品を紹介するのが好きなのか。色々あります。
聴覚障害者の私が考えた自己ブランドの方程式として以下の通りになります。
好きなもの【名詞・代名詞】×好きなこと【動詞】=自己ブランド
先ほど、聴覚障害者の私の好きなこととして、
パソコン(好きなもの)×記事を書く(動詞)=自己ブランドになります。
ですが、
それで完成ではありません。
モノやサービスを提供する仕事を提供する相手は誰でしょうか?
自分ではなく、お客様です。お客様に満足したモノ・サービスを提供することです。
例えば、情熱をこめて作った寿司、嫌々でキョロキョロしながら作った寿司。
どっちがおいしそうに見えるでしょうか?間違いなく前者ですね!
要は使命です。
パソコン(好きなもの)×記事を書く(動詞)×使命=自己ブランド
になります。
聴覚障害者の私の場合、
パソコンで人生や仕事で行き詰っている聴覚障害者に希望を与える記事を書くことが好き=自己ブランドにもなれます。
先ほどの例の手芸も、手芸でうまくいかないと悩んでいる人に上達する方法を教え、手芸ができる人を増やす=自己ブランド
自己ブランドなぜ作らないといけない?
まず理解していただきたいのが、appleのブランドについてです。最高の品質、素晴らしいデザインなどのブランドがあるから買うわけです。それと同じく、ブランドがあるからこそ、買えるわけです。
今まで携帯電話を買うとき、説明書を読んで使用しましたが、そこまで熟読した人は少ない。実は私も熟読していません。
何が言いたいのか?appleは元々、テキサス州のおばあさんでも使えるように設計したもので、説明書なしでも売れたわけです。私も説明書がなくすぐ使える、最高の品質、最高のデザインというブランドを頭に入れてるので、3年に1回買い替えるわけです。
appleの話を頭に入れて以下を読んでみてほしい。
先ほど供述しましたが、利益を生み出せそうな人を採用します。なので、面接で本当に採用しても大丈夫なのかを見極めます。
面接を商談に置き換えるとわかるのではないでしょうか?
会社は労働者の能力を買います。労働者は能力を会社に売ります。だから、最高の品質などを生み出せるかを見極めるわけです。適当に買うわけはいきません。特に見極めるのは熱意です。
熱意とは好きなことがあれば、自己ブランドができたら自然と出てきます。
先ほどの手芸のお話で、手芸関連会社の社長と面接してるとします。
その時、自己ブランドができれば、説得力が強まるわけです。それに頭に入っていれば、緊張しません。
聴覚障害者の読者のあなたが手芸関連会社の社長で、3人との面接をしています、あなたならどっちを採用しますか?
Aさん「私は、手芸が趣味なので、仕事にも活かせる自信があります」
Bさん「私は、小さいころから親と一緒に15年手芸してきたので、そのスキルを活かしてこの仕事がしたいと思いました」
Cさん「私は、習い事や学校で手芸やっており、今も趣味でやってて、この会社で手芸でうまくいかないと悩んでいる人に上達する方法を教え、手芸ができる人を増やします」
聴覚障害者の読者のあなただったら、誰を採用しますか?
聴覚障害者の私だったらCさんを採用します。理由は以下の通り
- 手芸15年以上の経験。しかも、習い事、学校だけでなく趣味もやるほど熱心な印象
- 使命を燃えていると伝わってくる
- 社長にはできないことをその人ならできると任せることができそう
- 即戦力になれそう
手芸ができる人を増やす=リピーターが増やす=会社の利益
何度も繰り返しますが、会社の利益を生み出せそうな人を採用するとはこういうことです。
だから、自己ブランドが重要なのです。
まず、好きなことから掘り下げていきましょう。
採用されるための自己啓発
先ほど会社の利益を生み出せそうな人を採用すると書きましたが、それはどういう意味なのかを詳しく供述します。
先ほど自己ブランドのお話をさせていただきました。ただ、それは人間であることを忘れてはならない。
どういうことかいうと、マナーが悪い人を採用したいと思う人はいるでしょうか?
たとえ、プロだとしてもマナーが悪ければ、仕事任せられるのかと思われても仕方ありません。
一流の技能を持った人が服がボロボロの状態で面接に来ても、任せられるのかと不安を与えます。
たとえ、自己ブランドができても、です!
以下はメラビアンの法則についてです。
メラビアンの法則とは、1971年にアメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱した概念で、話し手が聞き手に与える影響を、研究と実験に基づいて数値化したものです。別名「3Vの法則」や「7・38・55ルール」と呼ばれる事もあります。
具体的には、話し手が聞き手に与える影響は「言語情報」「聴覚情報」「視覚情報」の3つから構成され、それぞれの情報の影響力は以下の割合であるというものです。
- 言語情報(Verbal)…7%
- 聴覚情報(Vocal)…38%
- 視覚情報(Visual)…55%
メラビアンの法則とは?意識するメリットやビジネスでの活用方法まで詳しくご紹介 | BizHint(ビズヒント)- クラウド活用と生産性向上の専門サイトより引用
見ての通り、視覚情報が半分以上の影響を与えます。
確かに人は見た目で判断してはいけないと言いますが、面接ではたとえ、素晴らしい能力の持ち主でも印象が悪ければ、仕事ができなさそうと判断されてしまいます。
確かに聴覚障害者の私も電車で、いい年にして足を広げて座っている中年男性を見てマナーができないと思っていました。すると、高齢者がやってきて、席を譲りました。心優しい男性の方だったのです。おそらく、疲れてて足を広げて座りたかったのでしょう。
こういうケースもありますが、私のように足を広げて座っている男性を見て「マナーができない」と判断してしまいました。
それぐらい、視覚情報が重要です。自己ブランドだけではなく、マナーも重要です。
面接対策
最後になります。なぜ面接をするのかが理解できていますか?
再確認として見ていきましょう!
なぜ、面接が行われるのでしょうか。
就職活動では「面接があるのは当たり前」という考えが一般的ですが、あらためて考えると不思議です。
能力や学歴、自己PRや志望動機などを確認するなら、履歴書で十分です。
外見も清潔感も、履歴書の写真を見れば、わかるはずです。
筆記試験を実施すれば、社会常識や一般知識なども、確認できます。
なぜわざわざ会って、面接を行うのでしょうか。
やはりそれは、人間性を確認する意味があるからです。
履歴書があれば多くの点を確認できますが、すべてではありません。
言葉遣い・雰囲気・礼儀作法。
コミュニケーション能力・臨機応変・考え抜く力。
こうした人間性は、やはり直接会って接してみないと、具体的にわかりません。
社会に出て働くということは、人間関係の中で働くということ。
多くの人とうまくやっていくためには、言葉遣い・雰囲気・礼儀作法の3つが特に重要です。
いくら能力が高くても、対人能力が低ければ、能力を十分発揮できないでしょう。
そのため、直接本人と会って、その人のことを深く知る必要があるのです。
なぜ面接が行われるのか。 | 就職面接の30の基本マナー | HAPPY LIFESTYLEより引用
面接の理由は上記の通りです。この記事を書いている聴覚障害者の私に対し、聴覚障害者の読者のあなたが「文章能力高いな」「考え方がすごそう」「苦労してきたんだな」など色々考えてるかもしれません。逆に「文章へたくそ」「考え方甘い」「努力足りん」なども思う人もいるかもしれません。
それはこの記事からわかることだと思いますが、どんな人なのかまで、わかりにくい。だからこそ、面接するわけです。
面接対策の方法
なぜ面接を理解していただけたと思います。人間性を見るためと書いてくれています。
たから、人間性を高めていくことが重要です。
聴覚障害者の私が行った面接対策
- 週に1回、進路指導担任と練習
- 鏡で表情を見る、笑顔の練習
- 面接だと思って、意識的に先生とコミュニケーション
- 考えるように意識
などをしました。
また、卒業学年の前では提出期限ギリギリまでで提出してたのを、翌日提出するようにしたり、掃除当番の日ではなくても掃除しました。一見、面接対策ではないように見えますが、大きく関係してると確信しています。
自分を180度変えるという意識でやることが大事です。
人は本気でやれば、3か月で変わります。今からでも遅くありません。面接対策はもちろん、普段の行動を見直して、180度変えていきましょう。
私が人間性を高めるために実践したことは以下の通り
- 提出期限3日後を翌日に提出
- 授業でいつも以上に質問
- 掃除当番ではなくても掃除
- 部活でキャプテンとしてマネジメント
- ナンプレなどで考える力を鍛えた
- 読書量を増やした
など
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
まず、自己ブランドを作っていきましょう!
自己ブランドができると熱意がより伝わります。さらに緊張してもはきはきと言えます。
パソコン(好きなもの)×記事を書く(動詞)×使命=自己ブランド
というように私が考えた方程式を参考して作ることも可能です。もちろんアレンジしていただいても問題ないです。
ですが、自己分ランドができてもマナーができなければ、採用されるのが難しくなってきます。
日頃から外見や人間性を磨いていくことが大事になります。
人は本気になれば、3か月で変われるので、3カ月を目標にして頑張っていきましょう!