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【必見】聴覚障害者が実践してほしい人生を好転させる文章勉強方法

働く聴覚障害者の多くの悩みが人間関係だといわれています。原因はコミュニケーションに問題があります。つまり、コミュニケーション=文章と同じです。

聴覚障害者は耳が聞こえない分、文章が苦手な方が多いです。聴覚障害者の私もそうでした。文章の勉強をしてから、人間関係がうまくいくようになりました。また、文章を勉強すたことで人生を好転させることができました。

学生の時は恩師から文章の添削を何度もしてくれましたが、「耳が聞こえないから仕方ないんだろう。後輩も先輩も同じだし」と思ったのですが、社会人になると、その思い込みが全く通用しなかった。むしろ、甘すぎた考えだと猛省していました。

この記事を読んで、文章の勉強方法を理解し、人生を好転させませんか??

聴覚障害者の読者のあなたも、この記事をきっかけに文章の勉強をしていこうと思っていただけたら幸いです。

なぜ聴覚障害者も文章を鍛えないといけないのか

聴覚障害者の私は以前、「聞こえないから仕方ない」と思い込み、そのまま社会人になった時、痛感します。

社会では「聞こえないから通用しない」と。

学生の時では、先生に「こういう表現は誤解を与える」と大目を見られますが、言葉は知らないがゆえに「おかしな人だな」と思われますが、誤解を与えてしまったら「あぁ、あの人せっかちだな」「この人ひどいこと言うな」というレッテルを張られたら、すぐに孤独してしまいます。

たとえ、聴覚障害者の読者に悪意がなくても、そう思われる場合もあります。

社会ではだれも助けてくれません。だから、自分が文章を鍛えていくしかないです。

結論として、文章は人に誤解を与えたり、不快にさせてしまうときもあるので、書き方の勉強をして、より良い人間関係を築けるようにしていきましょう。

聴覚障害者の私が文章に関する経験談

私は20歳入社し、24歳になるまでは文章を書く機会はあまりなく、黙々と仕事をすればいいだけというのもあり、筆談で報連相することはあまりなかった。

プライベートでは聴覚障害者の友人と交流の機会も多く、手話ばかり使っていたために文章とは無縁だと勝手に思い込み、25歳から新しい仕事に任され、文章を書く機会がかなり増えていくのですが、当然文章を学んでいなかった私は壁にぶつかっていくのです。

職場で問題、取引先からの連絡が入った時、上司に報告する際、筆談をするわけですが、当時の私は、ありのままの文章を書き、報告しに行くと、上司が「どういうこと?」と疑問に思われ、理解されず、なかなか私の思っていることが伝わりませんでした。

その時は「耳が聞こえないから仕方ない」と甘い考えで続け、それが3か月に続き、ある日、いつものように筆談し、上司に連絡すると、上司が僕に言い返されるのではなく、僕と一緒に働いている後輩に聞きに行くようになります。

聴覚障害者の先輩に相談すると、「文章に問題がないか?」と指摘されてから、月に1冊ほど読書を始め、さらに文章の本を購入し、半年ほど、猛勉強。

すると、上司の反応を良い反応に変えることを成功。また、人生も好転させることができました。

文章の勉強したことで変わったこと

健聴者の恋人と出会えた

今まで聴覚障害者の恋人ばかりでしたが、健聴者の恋人を作りたいと思ったが、聴覚障害者同士なら通用できたものの、健聴者では通用しなかった。原因は文章力で、誤解を与えたり、自分は悪意がなくても傷つけられることが多かったと思っています。

文章の勉強をしてから、コミュニケーションが円滑になり、恋人ができました。

契約などのやり取りがスムーズに

携帯電話などの契約のやり取りする際、文章の勉強する前では、店員が「これは何ですか」など逆質問されることが多かったり、だらだらと長文で読むのがしんどいぐらい文章でした。保険の契約で最悪2時間半かかりました。

シンプルで短く文章で筆談したら、契約完了まで1時間もかかりませんでした。「これは何ですか」などの逆質問されることがほとんどなくなりました。

SNSなどのやりとりがスムーズに

SNSは顔の見えないコミュニケーションで、表情が見えないために送った内容を相手が読むわけですが、「わからない顔」しているのかは見えない。

過去にSNSで「意味わからん。頭が悪そう」というコメントされたことがあります。

ショックでした。しかし、事実だなと受け止めています。

なので、文章で相手に追体験させることが大事になってきます。

文章とは、相手を追体験させるためにあるものだと私は考えています。

聴覚障害者の私が勉強した文章の本と勉強方法

私が勉強した文章の本

聴覚障害者の私が勉強する際に使った本が以下の画像になります。

伝わる!文章力が身につく本
伝わる!文章力が身につく本 できる人は文章も上手い! [ 小笠原信之(ジャーナリスト) ]

本の中身が以下の画像になります。(12P紹介)

画像ご覧のどおり、「主語をはっきり出す」とありますが、なぜはっきり出すのか、書かれています。

主語を明確に出すことは、その文が何について書かれたか、その範囲を示す役割があります。

主語だけではなく、目的語も正確に出すことが大事。

例えば、「エアコンを入れた」だけでどうでしょう?

読者のあなたは「エアコンのスイッチを入れたのかな?」と思いませんか?

会話であれば、「エアコンを入れた」だけなら、状況や様子から簡単に判断できますが、文字だけなら、より確かな書き方が大事です。

①エアコンのスイッチを入れた。

②それまでエアコンなしで済ませていた部屋に、エアコンを入れた。

③空いているスペースにエアコンを収納した。

こう書かれていたら、文字だけで理解ができます。主語をハッキリ出すのは大事。目的語もはっきりすることも大事。

私が実際にした勉強方法

1ページ丸ごと、丸写しをします。ただ、丸写しするだけでは意味がないです。

なぜその書き方するのかを理解していきながら、丸写しすることです。

勉強の流れ

①1ページにある文章を、なぜその書き方をするのか理解しながら丸写し

②丸写しした文章を、3回ほど読み返す。

③1冊全て丸写しできたら、最初のページに戻り、①から繰り返す。

もちろん、丸写ししていくにつれて、意味が分からない言葉はたくさんありましたが、自分で調べて理解すること。

まとめ

同じことを繰り返しますが、「耳が聞こえないから仕方ない」のは社会の世界では通用しません。

私が出たろう学校では、聴覚障害に理解があるので、誤解を与えても混乱させても注意され、添削もしてくれました。

社会の世界では、聴覚障害者より健聴者が多い。僕の職場に50人ほどいていますが、誰一人、聴覚障害者と関わった人はいませんでした。

私の聴覚障害者の友人が勤めている会社の先輩、幸い聴覚障害者のお兄さんがいたために手話で会話でき、仕事で協力などもしてくれているらしいですが、現実ではそれがあまりないです。

だから、聴覚障害者自身が文章を鍛えることでコミュニケーション円滑にでき、仕事も進められます。